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4月6日 阪神11R 大阪杯(G2)

netkeibaデスクの見解

 芝2000mで行われる古馬のG2は、大阪杯と札幌記念だけ。ここをステップに天皇賞、安田記念、宝塚記念へと進むスターホースが集結して、毎年豪華なメンバーで行われる名物重賞です。舞台は阪神内回り、芝2000m。基本的にはメンバーの能力差がストレートに反映される条件ですが、若干クセがあるコースで、思わぬ番狂わせが発生することもしばしばありました。ただ、今年の場合はメンバー構成の上下差が大きく、大波乱の可能性は低そうです。上位3、4頭の順序付けが馬券のポイントになるでしょう。

 エピファネイアは昨年の菊花賞馬ですが、皐月賞とダービーでも2着。勝ち味に遅くタイトル奪取が遅くなったものの、世代ナンバーワンの実力者であることは誰しもが認めるところです。阪神芝2000mはラジオNIKKEI杯2歳Sでキズナを下した舞台でもあります。課題であった折り合いの問題も克服して、今年は堂々たる主役の一頭として古馬の王道路線を歩んでいくことになります。

 キズナはエピファネイアとはこれまで3戦1勝ですが、直近の対決となったダービーでは先着しています。ダービーは直線が長いコースだから先着できたのか、あるいは成長度ですでに逆転したのか。海外遠征のため昨秋は国内を不在にしたため、久々となるライバルとの再戦でその答えが明らかになります。エンジンの掛かりの遅さを小回りコースでどうカバーするのか、武豊騎手の手綱さばきにも注目されます。

 メイショウマンボは昨年の二冠牝馬にしてエリザベス女王杯の勝ち馬でもあり、ジェンティルドンナを別格とすればすでに牝馬最強の座を確固たるものにしています。追い込み脚質ですが、京都や阪神の内回りでも勝ち星があるように直線が短いコースも苦にしません。問題は牡馬との力関係ということになるでしょう。牡馬の二強より3キロ軽い55キロで出走できるのは有利で、一角崩しの可能性は充分に考えられます。

 ショウナンマイティは一昨年のこのレースの勝ち馬で、去年も最強のオルフェーヴルの2着。このレースは最も得意とする条件と言っていいでしょう。東京新聞杯の大敗は二度の輸送の影響もありましたが、本質的にマイルが距離不足であったことも確かです。縁起の良い舞台で復活の足がかりを得たいところでしょう。

 カレンミロティックは昨年の金鯱賞の勝ち馬。当時3着に下したウインバリアシオンは長期休養明けでしたから、相手関係が楽だったのは否定できないところです。前走の中山記念は見せ場なく大敗、今回も57キロを背負って相手強化と、引き続き厳しい戦いを強いられそうです。阪神では3勝を挙げていますし、2000mも得意な距離で、前で立ち回れる器用さを活かしてどこまで上位に迫れるか。

 ダークシャドウは一昨年の札幌記念以来勝ち星から遠ざかっています。7歳を迎えて衰えが見られるのは致し方ないところでしょう。ただし、大阪杯では3年前に2着した実績もありますし、不調だった昨年もゆったり流れる距離では大負けせずに差のないところで頑張っています。古馬戦での実績ということではこの馬が筆頭ですから、ノーマークにするのは危険かもしれません。

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