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3月16日 阪神11R フィリーズレビュー(G2)

netkeibaデスクの見解

 桜花賞トライアルとしては、本番と同一距離のチューリップ賞の方が関連性が高いのは周知の通り。ただし、チューリップ賞にはたいがい「不動の大本命」が出走するので、それとの対戦を避けて全体のレベルとしては低くなりやすい傾向があります。一方のフィリーズレビューは、桜花賞への出走権をかけたガチンコ勝負という様相になって、ビッグネームはいなくても全体の層はけっして薄くありません。二冠牝馬になるメイショウマンボもここが重賞初制覇の舞台だったことは記憶に新しいところです。

 ホウライアキコは早熟のスピード馬タイプですから、本番の桜花賞よりもむしろ距離が短いここが勝負でしょう。牡馬相手に重賞を2勝した脚力は現時点でライバルたちを凌駕しています。3歳春では完成度で一歩先を行っていて、逆転を許すとしてももう少し先になるはず。仕上がり早い牝馬で久々も不安材料ではありません。

 ヤマノフェアリーは昨年のJC2着馬デニムアンドルビーの全妹。年明けデビューから3戦2勝、勢いに乗っての重賞挑戦になります。一線級相手は初めてでここが試金石ですが、レースセンスがあって勝負根性に優れた馬で、素材的に格下という印象はありません。エスメラルディーナは大柄な牝馬でパワーが持ち味。ここまで2戦2勝ですが、ダートと時計のかかる中山芝でのもので、時計の裏付けがないのが不安材料です。ただ、スピード勝負に対応できれば大勢逆転も可能な素質の持ち主。

 ベルカントは快速のサクラバクシンオー産駒で、坂がある阪神コースでは1400でも距離的には微妙なところ。目の上のたんこぶホウライアキコの存在も厄介で、実績に敬意は表しても相手候補の筆頭という扱いが妥当なところでしょう。以下、アドマイヤビジン、ダンスアミーガ、ホッコーサラスターが押さえ。

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