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3月8日 阪神11R チューリップ賞(G3)

netkeibaデスクの見解

 桜花賞本番と同じ舞台で行われるステップ競走で、G3ながら最も重要性の高い前哨戦に位置づけられます。牝馬は牡馬と比べて仕上がりが早く、阪神JFの時点で序列がある程度はっきりしている年度が多いため、チューリップ賞の段階ですでに圧倒的な大本命が存在していることが少なくありません。ただし、スローペースに流れることが通例なので、必ずしも能力通りの決着になるとはかぎらず、アパパネやジョワドヴィーヴルなど、断然人気に応えられなかったケースもしばしばありました。波乱の可能性も考慮しておくレースです。

 ハープスターは阪神JFを2着に敗れましたが、窮屈なところから猛然と追い込んで最後は首の上げ下げというきわどい内容で、敗れてなお強しを印象づけました。ダービーにも登録を済ませているように、牡牝を通じても世代トップクラスの能力を誇ります。この馬の課題はエンジンのかかりが遅いところで、スローペースが濃厚な今回は結果と同時に内容も求められる一戦になります。

 ヌーヴォレコルトはここまで3戦2勝。前走のこうやまき賞では次走で紅梅Sを勝つアドマイヤビジンを下していますから、重賞初挑戦でもそれほど位負けはしません。初めての右回りは課題ですが、前々で競馬できる脚質は安定感充分で、展開を味方につければ大本命馬を相手にあっと言わせる場面も作れそう。

 シャイニーガールは意表をつく先行策に出てエルフィンSを快勝しました。無欲の一発がハマった印象はありますが、気持よく走ればオープンでも通用するスピードの持ち主であることを証明しました。荒削りですが一発の魅力を秘める一頭。

 プリモンディアルは新馬戦を勝ったばかりですが、余裕残しの仕上げでしたから強気の重賞挑戦でも侮れないポテンシャルを持っています。名門藤原英昭厩舎のディープインパクト産駒で鞍上は武豊、プロフィール的には通用しても驚けません。相手なりに走るマラムデール、休養で一皮むけたブランネージュ、末脚は一級品のミュゼリトルガールが押さえ。

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