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3月2日 阪神11R 阪急杯(G3)

netkeibaデスクの見解

 高松宮記念に向けた前哨戦としては最重要レースで、格付けはG3ですが実質的にはG2に近い格式を持ちます。ローレルゲレイロ、ビービーガルダン、サンカルロ、ロードカナロアなど、ここの勝利をステップボードにして高松宮記念の好走に繋げた馬は数多く、本番並みのスピードと底力が要求されるレースだといえるでしょう。

 今年に関しては、ダノンシャーク、カレンブラックヒル、コパノリチャードなど、短距離路線ではなく主にマイル路線で実績を残してきた馬の登録が多いのが特徴です。開幕週ということで前が止まりにくいこともあり、例年の阪急杯はどちらかというと短距離馬向きの舞台ですが、実力派揃いのマイラーたちがその傾向を打ち破れるかどうかに注目が集まります。

 マヤノリュウジンは昨年のスプリンターズSの3着馬。ここは京阪杯以来の久々になりますが、高松宮記念への出走を確実にするためには賞金の加算が必須なので、勝負がかりと見て間違いないでしょう。公営出身の叩き上げで、どんな条件でも好走できる勝負根性が持ち味です。阪神芝1400mは準OPを勝った舞台ですし、鞍上に予定される丸田騎手とはこれまで3戦3勝と相性抜群。極端に時計が速くならないかぎり大崩れはしない馬で、強敵相手でもこの条件なら勝ち負けになって当然の実力を持っています。

 コパノリチャードは昨秋のスワンCを勝って続くマイルCSでも4着。すんなり行ければ古馬トップクラスでも通用するスピードの持ち主であることを証明しました。前走の阪神Cではハナを譲る形から10着に敗れましたが、今回は同型が不在で何より開幕週。この馬の持ち味をフルに発揮する条件は整っています。

 ダノンシャークは出走を予定していた東京新聞杯が雪で順延になったため、仕切り直しでここに矛先を向けてきました。マイルG1で3着2回が示すとおり、実績は最上位。問題は芝1400がどうかということにつきます。過去にこの距離ではスワンSの4着がありますが、今回は阪神の内回りなので持ち味の末脚をフルに発揮しきれない危険性は考えられます。

 サンカルロは年齢的なズブさが見られますが、この条件のスペシャリストですから軽視はできません。レッドオーヴァルは紅梅S勝ちが鮮やかだったようにこの距離を得意にしています。使い減りする馬なので使い込まれるより休み明けが狙い目。カレンブラックヒルはフェブラリーSの大敗からスランプに陥っていますが、G3まで降りてくればさすがに断然格上で、距離不足でも侮れません。エピセアロームは淀短距離Sの2着馬ですが、勝ったのが売り出し中のレディオブオペラでしたし、斤量差があったことを考えれば悪くない内容でした。馬体も充実してレースぶりが安定してきましたから、9着に敗れた去年とは違った結果が期待できます。

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