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3月1日 阪神11R アーリントンC(G3)

netkeibaデスクの見解

 クラシックの主街道はきさらぎ賞と共同通信杯から弥生賞へと向かう流れですから、その狭間にあるアーリントンCは低レベルになるのが通例です。G1戦線とは関わりが薄く、弱者救済レースのような趣きのあるレースでした。

 しかし、今年に関しては様相が違います。朝日杯を上回る時計でひいらぎ賞を圧勝、返す刀でシンザン記念も快勝したミッキーアイルが、クラシックには目を向けずマイル路線制圧を狙ってアーリントンCに向かうことを早々と表明しました。大物マイラーの参戦におそれをなしたか、特別登録は11頭にとどまりました。ミッキーアイルが断然の人気になることは間違いなく、焦点は2着争いということになりそうな雰囲気です。

 ミッキーアイルはディープインパクト産駒ですが、あふれるスピードをあえて抑えることはせず、マイルの逃げ馬としてブレイクを果たしました。本質的にマイルは逃げ切りが難しい距離ですし、直線が長くて坂がある阪神に替わるのも有利ではありません。しかし、なにより開幕週のレースですし、この相手でこの頭数なら自分のペースで運べるのは間違いないでしょう。他馬より1キロ重い斤量を背負いますが、この馬の快進撃の妨げにはなりそうにありません。試金石はもう少し先にありそうです。

 エイシンブルズアイはこれまで3戦2勝。千両賞の2着はスローの上がり勝負で脚元を掬われたもので、実質的にはまだ底を見せていません。ここまでの3戦すべてで上がり3F34秒前後の脚を使っているように強烈な末脚の持ち主で、スタートが決まればミッキーアイルを逆転する可能性も出てくるでしょう。完成度が高い外国産馬で、Cデムーロ騎手の手綱さばきにも注目が集まります。

 アドマイヤメテオは断然人気の500万下を敗れて仕切り直しの一戦になります。前走はチグハグな競馬でキャリアの浅さを露呈しての敗戦で、素質の高さを鑑みれば一戦だけで見限ることはできません。すんなりレースを進めれば一変があります。

 フェルメッツァは使ってくるとしたら強行軍になりますが、堅実な差し脚は重賞に入っても要注意。タガノブルグは短距離を中心に使われていて距離の延長が課題ですが、ここに来ての上昇度は目を引きます。マキャヴィティは久々の芝のレースですが、器用さがあるのでスローペースなら。タガノグランパはシンザン記念の3着馬。ミッキーアイルとの力量差は感じますが、いつも最後に良い脚を使う馬で安定感は充分。2・3着候補として。

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