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11月16日 京都11R エリザベス女王杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつてのエリザベス女王杯は3歳牝馬三冠の最終戦でした。当時は古馬が使える牝馬限定GIが存在しなかったので、それを救済するためにエリザベス女王杯が古馬に開放された、という経緯があります。

 しかしながら、近年ではトップレベルにおける牡馬と牝馬の垣根が低くなり、最強牝馬はエリザベス女王杯ではなくジャパンカップに向かう傾向が強くなっています。それにより、牝馬のスターホースがエリザベス女王杯に勢揃いしなくなったのは皮肉なことです。

 今年もまた、3歳最強のハープスター、古馬最強のジェンティルドンナは不在。それらに続くクラスによって牝馬の頂点が争われることになります。

1.3歳馬対4歳馬

 牝馬は消耗が激しいので、基本的には3歳馬と4歳馬が中心勢力になります。最近10年で5歳以上の優勝は、重馬場のレインボーダリアと大逃げで粘り込んだクィーンスプマンテの2例があるのみ。カワカミプリンセスですら5歳時は2着に敗れています。馬場や展開の助けがないかぎり、5歳以上の馬には厳しいというデータが出ています。

2.外回りコースで持続力が問われる

 ヨーイドンの競馬ではなく、3コーナーの下り坂から長く脚を使っての持続力勝負になります。同じく直線が長いコースなのに、東京での実績は当てになりません。昨年、次走のジャパンカップで2着に激走するデニムアンドルビーもここでは5着に敗れていました。同じ理由から、府中牝馬S組では好走馬ではなく凡走していた馬の方がここでは好走している、というデータが出ています。

3.牡馬混合戦ステップの馬が優位に

 牝馬限定戦にしては珍しくタフなレースになる傾向が強いため、前走で牡馬相手で揉まれた経験を持つ馬が、最近5年間は必ず1頭は馬券圏内に入っています。牝馬限定戦での序列はいったん脇において、「タフなレース経験」を重視する必要があります。

 ラキシスは昨年の当レースの2着馬。その後も京都記念で4着、中日新聞杯でも2着と、牡馬を相手にしても崩れていないように、古馬になって着実に力をつけています。前走のオールカマーではアルゼンチン共和国杯でワンツーするフェイムゲーム、クリールカイザーに先着しての2着ですから、牝馬限定戦では格別の扱いが必要です。2200mは得意距離ですし、直線が長い京都に変わるのも歓迎。

 メイショウマンボは昨年の牝馬GIを3勝。前走の京都大賞典は大敗しましたが、春も大阪杯の7着から巻き返してヴィクトリアマイルを2着した実績があり、牝馬限定戦なら一変があります。ヌーヴォレコルトは秋華賞が負けてなお強しの2着。ただし、今季はローズSの時点で仕上がっていたので大きな上積みはなさそう。

 アロマティコは昨年の3着馬。今年も巴賞を勝って、オールカマーで5着と、牡馬混合戦での経験値の高さが魅力です。スマートレイアーの府中牝馬Sは、スローの上がり勝負で2着が精一杯でした。タフな流れになれば巻き返しは可能です。ショウナンパンドラ、ディアデラマドレは前走がすべてうまく行ったという内容での勝利で、今回は押さえまでの評価にとどめます。

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