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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月26日 京都11R 菊花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 過去10年で8番人気が3勝、7番人気も1勝しているように、大荒れレースとの印象もありますが、近3年は1番人気が3連勝中と、順当に収まるようになっています。ただ、その3頭の単勝オッズは140-160円で、実力的にずば抜けた存在だったことも確かです。

 今年はダービー馬ワンアンドオンリーの1番人気が想定されますが、本サイトでの予想オッズは月曜段階で200円近辺。過去3年ほど突出した大本命とは見なされていない様子です。

1.先行馬が頑張れるレース

 牡馬の一流馬の路線は、皐月賞→ダービー→神戸新聞杯→菊花賞という流れですが、この中でダービーと神戸新聞杯は切れ味のある差し馬が有利なレースで、たいてい上がり3Fの上位馬が着順でも上位を占めます。

 菊花賞では差しが効かないわけではありませんが、上がり順位と着順はあまり一致しません。先行馬が頑張れるレースということでは、この路線では皐月賞以来になります。

 皐月賞と菊花賞の二冠馬は何頭もいるのに、ダービーと菊花賞の二冠馬は42年前のタケホープを最後に現れていないことの背景には、こうしたレース特性上の問題があります。

2.今年はセントライト記念組に要注目

 牡馬の一線級は神戸新聞杯に集結するのが通例ですが、今年はセントライト記念が栗東トレセンからの輸送が容易な新潟での施行だったため、両レースにメンバーが分散したという印象があります。

 神戸新聞杯ではワンアンドオンリーの強さが際立ちましたが、「相手が弱かったから」という可能性も考えられます。一方のセントライト記念組からは、勝ったイスラボニータは天皇賞に向かいましたが、それでも重賞勝ち馬4頭が菊花賞にスタンバイしています。着順が悪かったのは層が厚かったため、という側面もあり、軽視は禁物です。

3.小回り実績に要注意

 菊花賞が行われるのは京都の外回りコースですが、長距離戦ゆえにコーナーを6つ回ります。コーナーワークの巧拙が位置取りの良し悪し、ひいては着順に影響するのは当然のことでしょう。

 札幌・函館・福島・小倉など、小回りコースでの好走馬が、阪神外回りで味噌をつけて人気を落として菊花賞で激走、というのが典型的な穴の発生パターンです。2012年のユウキソルジャー、2010年のビッグウィークがこれに該当します。

 トゥザワールドはセントライト記念の2着馬ですが、弥生賞・皐月賞で2・1着、また若駒Sも快勝していますから、小回りコースではまだイスラボニータ以外の馬に先着を許していません。また、京都コースでは3戦3勝。切れ味不足を補えるこの舞台は、三冠の中でもっともこの馬向きの条件だといえるでしょう。

 ワンアンドオンリーの神戸新聞杯は、早めに動く強い内容でしたが、2・3着馬とはタイム差なし。近3年の勝ち馬がいずれも2馬身半差で神戸新聞杯を通過したのに比べると、心もとない内容でした。ただし、脚質的に安定感を増したのも事実で、大崩れする場面も想定しづらいところ。

 ショウナンラグーンは追い込み一手ですから、セントライト記念は予定通りの敗戦だったのかもしれません。ダービー6着とはいえ上がり3Fはメンバー中最速。なかなか人気になりませんが、まぎれもなく世代トップクラスのステイヤーの一頭です。

 混戦向きの器用さがあるタガノグランパ、距離が延びて持ち味が出るマイネルフロスト。セントライト記念組ではこの2頭にも注意が必要です。神戸新聞杯では、素質開花で2着したサウンズオブアースはもちろんですが、展開次第では前に行ける自在性があるサトノアラジン、ヴォルシェーブも本番で巻き返すチャンスは充分と見ます。

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