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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月19日 京都11R 秋華賞(G1)

netkeibaデスクの見解


※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 何度も繰り返された同世代の牝馬競走もこの一戦が最後。以降はそれぞれの条件に散っていって、同じメンバーが集まることはもうありません。女子校の卒業式のようなレースです。

1.春の序列はなかなか崩せない

 世代限定牝馬路線というごくごく狭い世界で、GIを勝ち負けできるような強い馬の数は限られています。牝馬は牡馬よりも仕上がりが早いですし、2歳の阪神JFから有力馬が進む路線はほぼ一直線。何度も戦って形成された序列を覆すのは容易ではありません。春の一線級は秋も一線級と考えるべきです。上位馬の壁は高く、過去5年間で3番人気以内の馬が2頭ずつ馬券圏内に入っています。

2.三冠で唯一の小回り決戦

 唯一これまでと違うのは、阪神外回りや東京と違って、秋華賞の舞台は小回りコースだということ。追い込み自体は届くのですが、昨年の1番人気デニムアンドルビーやあのウオッカのように、「小回りがどうしてもダメ」という馬はいつの年も存在します。反対に小回り巧者にとっては、大レースで唯一脚光を浴びるチャンスがあるレース。

3.ローズS組が主力だが着順は流動的

 関東馬も関西馬も、ほとんどの有力馬はローズSをステップにします。小回り中山の紫苑Sは嫌われる傾向が顕著ですが、今年は新潟外回りコースでの施行でしたから、例年の勢力分布とは異なっている可能性はあります。ローズSと秋華賞では、コース形態も違えばペースも正反対になることが多いので、両レースの着順に連動性はあまりありません。去年のメイショウマンボも2010年のアパパネも、ローズSの4着から巻き返して秋華賞を快勝しました。前哨戦はあくまでも前哨戦。着順に神経質になる必要はありません。

 レッドリヴェールはローズSを6着に敗れましたが、この馬がトライアル戦を使うこと自体が初めてでした。厳しい流れになるレースでこそ力量を発揮する馬であり、GIでの直接対決だった桜花賞ではレッドリヴェール2着に対してヌーヴォレコルトは3着。序列としてはまだこの馬のほうが上です。ヌーヴォレコルトの前走は馬体重6kg減できっちり仕上げての快勝。今回は栗東滞在で輸送の不安はなくなりますが、本番に向けての上昇度という点ではライバルに譲ります。

 マイネグレヴィルは、レッドリヴェールのクビ差2着した札幌2歳Sがベストパフォーマンスでした。直線が短いコースに限ればフラワーCでも2着があり、牡馬相手の京成杯でも大きく崩れていません。今回は待望の小回りGI、この馬の真価を発揮できる舞台です。リラヴァティは前走が人気薄での好走でしたが、すでに1000万下を勝てる力量を示している馬で、当然の結果でした。平坦小回りコースに変わってさらに前進が見込めます。

 サングレアルはローズSでは人気を裏切りましたが、6kg馬体が増えていたのは好材料で、あくまで前哨戦は前哨戦です。タガノエトワールの前走は内枠を利しての大駆けでしたが、キャリアが浅くまだ上昇の余地があります。ハピネスダンサーはメイショウサムソン産駒で、芝2000mで2勝とスタミナ勝負には自信を持っています。抽選を通れば惑星に浮上するでしょう。

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