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　短距離路線のハンデG3。スプリンターたちの春の大目標・高松宮記念まではまだ2ヶ月ほどありますが、芝1200mで行われるステップ重賞は他にオーシャンSしかないので、ここから高松宮記念に直行する馬も少なくありません。去年の高松宮記念2着馬・ドリームバレンチノや一昨年の高松宮記念3着馬・ロードカナロアがそのパターン。チャンピオンへのステップボードとして、近年重要度が高まっているレースです。

　それと同時に、レースの傾向にも変化が見られるようになりました。以前はオープン特別を敗れた馬や準オープンから昇級したばかりの馬が勝ち負けして大穴を開けるケースがしばしばでしたが、最近はすでに重賞実績がある馬が人気に応えることがほとんどです。「勢いよりも実績」というのが近年の傾向になっています。

　マジンプロスパーは重賞3勝の実績馬。昨年はスプリンターズSでも4着と、7歳ですがここに来てますます力をつけています。去年のこのレースでは4着に敗れましたが、1着馬とは0.1秒差。1200mのG3ならば実力上位は歴然で、ハンデを背負わされるのは必至ですが、恥ずかしい競馬はできません。C・デムーロ騎手への手替わりも魅力。

　レディオブオペラは淀短距離Sを勝って4連勝。昨年夏のデビューから7戦5勝で、一気にトップを覗うところまで駒を進めてきました。前走は重賞実績のあるエピセアローム以下に圧勝。さらに相手は強化されますが、重賞初挑戦でも即通用の可能性は充分です。ストレイトガールは昨夏のキーンランドCの2着馬。前走も尾張Sを完勝していますし、やや時計がかかるようになったいまの京都の芝はこの馬に有利に働きそうです。

　プレイズエターナルはここに来て3連敗と一時の勢いは鈍った印象ですが、いずれも小差の競馬ですし、堅実な追い込みが持ち味で、体調に陰りは見られません。このコース得意なアイラブリリ、地力あるスギノエンデバー、連勝中のレオンビスティーが押さえ。