丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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1月12日 京都11R シンザン記念(G3)

丹下日出夫の見解

【和製フランケル】“和製フランケル”ミッキーアイルで、ほぼ順当。ひいらぎ賞の際も述べたが、二走前の京都マイルは、1000m通過が57秒7-1400m通過・1分20秒4という、澱みのないHラップを自らが演出し、ウオッカが保持していた2歳レコードを、一気に1秒1塗り替える1分32秒3で、5馬身差の独走。その時計をベースに、続くひいらぎ賞も、朝日杯FSを0秒5上回る1分34秒2で、後続を0秒6差に完封。1000m通過は59秒5と、上がりに比重の高い緩ペースとはいえ、中山の急坂を11秒4-11秒3-11秒7で登板。何度も述べたが、年明けの京都は仮柵を取り払ったAコース。しかも直線は平坦。ウインフルブルームが、枠順次第では逃げ宣言もしているし、陣営や浜中クンにしても後々を思い、今回は前に馬を置く競馬もさせておきたい。多少窮屈な競馬にはなるかもしれないが、よほど折り合いを欠かない限り、今季の京都なら好位からでも押せる。

ウインフルブルームは、坂のある阪神マイルの千両賞を1分33秒9で突破。上がり4Fを11秒台の連続ラップで後続を完封。その時計とラップを朝日杯FS3着につなげた。しかし、朝日杯は1000m通過ラップが58秒5と、ミッキーのひいらぎ賞より1秒速いミドルラップゆえ、上がり3Fのレースラップは厳しいものとなるが、12秒2-11秒8-12秒1とやや平凡。前半の流れが速いのなら全体時計も連れて速くなるのが当然なのに、勝ち馬の時計は1分34秒7だった。根本的な能力差やスピードの絶対値が、上がりラップや走破タイムの差となって現れたように思う。しかもウインは、中一週での関東遠征明け。若干の反動も考慮する必要がある。

ウインが、折り合ったミッキーの大名マークを受け、プレッシャーに音を上げるようなら、モーリスがゴール前浮上。万両賞は、スタート・マイル延長を確かめつつのレースゆえ、終いモタモタする感じもあったが、勝ち切ったことで諸々の感触は得た。ちなみに新馬戦は、1000m通過が57秒8-1200m通過・1分9秒3というよどみのない流れを、折り合って5番手。11秒4-11秒5-11秒3(3Fは34秒2)という変則加速ラップを、推定11秒2-10秒9で一気差し。しかも、直線半ばまではもったまま。ひと押ししただけで、アッという間に後続を0秒5とチギる楽勝。1分20秒6は、同日の古馬1000万特別と同タイムというハイレベル決着だった。ひいらぎ賞と朝日杯3着のウインとは0秒7差。その時計差を突くとすればモーリス。

前記三頭に比べると、少し地味だが、タガノグランパは新馬戦を1分22秒1で快勝。一気の距離延長のラジオNIKKEI杯は、5着止まりとはいえ、最速の上がり34秒6を計時。重賞でもやれる自信は手にした。ワイレアワヒネも、首位はともかく2-3番手争いは圏内。5回阪神の最終週の稍重。前半1000mが1分2秒2というスローゆえ、走破タイムは1分37秒4止まりだったが、11秒8-11秒8-11秒6というレースラップに対し(3Fは35秒2)、自身の上がりは34秒3。坂のある阪神で、外一気の加速ラップに、大駈けの目。

ラジオNIKKEはいいところなく9着に終わったが、ビップレボルシオンの馬っぷりにも、今一度チャレンジ。

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