丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

12月28日 中山10R 有馬記念(G1)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    15

    相手

    1

    3

    7

    10

    13

    14

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    15

    2着

    13

    相手

    1

    3

    7

    10

    14

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    15

    2着

    7

    相手

    1

    3

    10

    13

    14

    各100円

購入:9600円(72通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-9600円

丹下日出夫の見解

【引退レースにアジャスト】2014年の掉尾を飾る、グランプリホースはジャスタウェイ。JCは、中団で折り合い、ポジショニングも馬群の捌きも、鞍上と意思疎通が適い、仕掛けどころもほぼ満点。しかし、不幸なことに、4馬身先に別次元の競馬を組み立てたエピファネイアという馬が一頭いた。ただ、ワールドランキング・130ポイントの力量と地力をJC2着で確認。凱旋門賞は久々、前走のJCも、気持ち下腹あたりに余裕があり、返し馬でやっと、走れるかなという気合いが出てきたが、凱旋門賞から数えると、有馬記念は叩き三戦。僚友ゴールドシップとは、3歳時から調教パートナーとしてともにしのぎを削ってきたが、先週の調教の脚色は遥かにジャスタウェイが優勢。最後の有馬でピークを迎えようとしている。

力をつける前は、中山の騎乗にも工夫が必要だったが、1分57秒5でジェンティルドンナを0秒7差と突き放した天皇賞(秋)から、時計・折り合い・馬場対応・距離と、あらゆる面において激変。本年3月の中山記念では、やや重もスイスイ。器用にインを捌き、坂下一気に後続を0秒6差と封じ込め、ドバイ・デューティーフリーのパフォーマンスの下地を作っている。調教の質量は一段と密になり身のこなしにも切れが増してきた。東京の2400mと中山の2500mは、コース形態と対応力が微妙に異なるものの、父ハーツクライはディープインパクトを有馬記念で封印。自身もドバイ・デューティーフリーの壮行レースとなった中山記念を快勝、父と息子は中山の坂も悠々だ。

ライバルはエピファネイア。3歳クラシックは、皐月賞がレコード決着の2着、ダービーはキズナと0秒1差の2着に好ファイトし、菊花賞で待望の一冠を奪取。4歳となった本年はリズムが噛み合うまで数戦要したものの、JCは1000m通過が59秒6―2000m通過・1分59秒8というミドルラップを好位で我慢。2分23秒1・4馬身差の快勝劇を演じ才能の在り処を知らしめた。新コンビを組む川田とは、調教の呼吸はピタリ。スタンド前とコーナーを折り合って抜ければ、我慢の先にグランプリと次代の主役の座が視界に入る。

単穴にはラストインパクトを抜擢。GII・京都大賞典制覇の頃から、青鹿毛のボディに筋肉の束が浮き出し、常にも増して調教の動きがよくなった。状態の良さと上昇度を随所に感じ取れてはいたが、金鯱賞を1分58秒8のレコード勝ち。数字として目に見える形で地力強化を示して見せた。金鯱賞経由から有馬記念というローテーションは、一昨年のオーシャンブルーが1着→有馬記念2着、昨年のウインバリアシオンは3着→2着というデータを残している。

僚友ジャスタウェイのあまりのデキの良さに目を奪われがちだが、ゴールドシップも少なくとも昨年3着時よりは遥かに状態はいい。年度末の中山は洋芝をミックスしたオーバーシードの芝になってからは、芝の適・不適がより顕著となったが、4回中山は全体時計は速くとも中距離ベースの芝は、依然として上がりは35秒台、1F・12秒台を要する力勝負。事実一昨年の有馬記念・2分31秒9という走破タイムは、ハーツクライ、ディープインパクト、ダイワスカーレットと同じタイム。この時計こそが、中山2500mの適性を物語っている。凱旋門賞はブリンカーに耳袋、イレ込みを制御するため特殊なハミを装着するなど、「ジャラジャラ系」のよそ行きで臨み、鞍上と意思疎通を欠き、まるで競馬にならなかったが、阪神大賞典は岩田とのコンビですかさず2番手――内田博や横山典とはまたひと味違う、内回り2500m仕様の積極策というのも期待していい。

フェノーメノには、マツリダゴッホ的な激走を求めたい。JCは気合乗り、馬体の艶――本調子まであと一歩の状態だったか。直線一瞬伸びかかる姿もとらえたが、最後の1Fで脚色が一緒になってしまった。しかし、天皇賞(春)を連覇した5歳の雄。ここ一番の勝負強さと底力を見限るのは早計だろう。

木曜日の公開枠順の結果が、起死回生の一変ももたらすとしたら、ワンアンドオンリー。菊花賞は外枠、JCは故障馬が突然失速する不利を被り、伸びそうで伸びない、もどかしい7着ではあったが、3番枠なら一瞬の隙を突ける。鞍上は横山典だ。

武豊騎乗のトーセンラーも、Hペースの乱打戦に虎視眈々。例えばエピファネイアが前掛かり。引っかかって失速し、ジャスタウェイが直線中ほどで一気に掃除してしまう乱ペースになると、武豊の天才とラーの切れが連穴として炸裂。

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