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4月20日 中山11R 皐月賞(G1)

netkeibaデスクの見解

 誰もが認めるハープスターという絶対的存在がいた桜花賞とはうって変わって、皐月賞は混戦です。もっとも牡馬の場合各トライアルに有力馬が分散するため、混戦模様の皐月賞が通常モードともいえます。どの前哨戦を重く見るかという判断が的中のためのポイントになります。

 きさらぎ賞は無敗馬対決で盛り上がりましたが、3着がエイシンエルヴィン、4着がピークトラムですから、レースレベルの裏付けという面では疑問符がつきます。トーセンスターダムはあきらかに広いコース向きの馬ですし、上下差のあるメンバーの少頭数の競馬しか経験していないのも不安材料。皐月賞でパフォーマンスを上げるタイプとは考えにくく、この馬が勝つとしたら「すごく強かった」という話になるでしょう。

 共同通信杯で3着のサトノアラジンはラジオNIKKEI杯でも3着。両レースは同等のレベルにあると考えられます。勝ち馬のイスラボニータとワンアンドオンリーが東京スポーツ杯で対戦した時はイスラボニータが勝っていますが、上がりではワンアンドオンリーが上回っていますし、今回の条件ではワンアンドオンリーに分がありますから、両馬の勝負付けはまだついていません。トゥザワールドは弥生賞でワンアンドオンリーを降していますが、大接戦の写真判定でしたから両馬に実力差はありません。この3頭は序列的に上位安定と考えていいでしょう。

 ちなみに東京スポーツ杯にはクラリティシチーも出走していて3着。この馬はいちょうSでもホープフルSでもスプリングSでも3着で、どのレースに出てもそれくらいの位置に来られる馬です。そうなると今年のスプリングSも大きくレベルが下がるということはなさそうで、結局今年の牡馬路線はどんぐりの背比べから大きく抜け出す馬がいないまま展開してきたということになります。その中で展開やコース適性が向いた馬が勝ち星を重ねてきただけで、ここまで星勘定の良い馬を絶対の実力馬として信頼するのは少々危険が伴うのではないかと思います。

 中心はワンアンドオンリー。昨年こそ人気3頭が好位からの競馬で順当に上位を占めましたが、皐月賞は本来追い込みが有利なレースです。弥生賞で追い込んで微差2着ならば、今回はこの馬を上に見るのが順当でしょう。トゥザワールドは前走の苦戦で今回は仕掛けのタイミングを調整してくると思われますが、使える脚がそれほど長くないことは動かしがたいところ。イスラボニータはスローの1800ばかりで結果を出しているのが不安材料で、忙しい競馬を強いられた新潟2歳Sでは大苦戦の2着でした。

 ロサギガンティアはスムーズだった前走でも最後は脚色が鈍っており、1Fの距離延長をどうこなすかがカギ。本番では距離実績のあるベルキャニオンの逆転も考えられます。アドマイヤデウスは3勝馬ですし、相手なりに走れる馬ですから、今年のメンバーなら見劣ることはないはず。トーセンスターダムは小回り自体は京都2歳Sで結果を出していますが、京都ばかり3走していて直線に坂があるコースは初めてになります。そのあたりも含めて、ダービーを見据えた競馬に徹することでしょう。

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