最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
春の天皇賞に向けた東の最終トライアル。かつては重要度が低下した時期もありましたが、最近では積極的に遠征してくる関西馬が増えて、土曜重賞ながら好メンバーが揃うようになっています。ただし、小回りの中山コースですから馬によって得意不得意がはっきり分かれるのは相変わらずです。一昨年の勝ち馬ネコパンチや、かつて障害帰りでこのレースを制したテンジンショウグンのように、しばしばとんでもない穴馬が飛び込んでくるのもこのレースの特徴です。必ずしも力関係がストレートに反映されるとはかぎらないので、軸馬選びには慎重さが求められます。 マイネルジェイドは未勝利勝ちが3歳の7月と遅くなりましたが、8月から休養を挟んでの3連勝で一気にオープンまで出世してきました。遅咲きのステイゴールド産駒で、半年で20キロ近く体重を増やしているようにいまがまさに伸び盛りです。3?4コーナーでいつも通過順位を上げてているように、小回りコースを大の得意としている馬。いまの充実ぶりならば、一線級相手でも得意条件で大駆けの可能性は充分です。 ウインバリアシオンはオルフェーヴルの同期のライバルで、有馬記念で2着と1年以上の休養から見事に立ち直ってきました。現役屈指のスタミナの持ち主で、順調に行けば春の天皇賞でも有力馬の一角を占めることになるでしょう。ただし、追い込み一辺倒の脚質がネックとなっていて、いまだに3歳の青葉賞以来の勝ち星がありません。中山内回りは歓迎とは言えず、実力は評価しても絶対的な信頼は置きづらいところです。 フェノーメノは昨年の当レースの勝ち馬で、勢いに乗って続く天皇賞も制覇、古馬の頂点に立ちました。春の盾連覇を狙って今年も去年同様のステップを踏むことになりますが、昨秋繋靱帯炎を発症したことで、宝塚記念の久々になってしまいました。普通の休み明けとは違いますから、さすがに今回は期待よりも不安が上回ります。 ラストインパクトはディープインパクト産駒ですが、ジリっぽさがあって出世に手間取りました。それだけに前走の小倉大賞典の快勝は、素質開花を思わせるものがありました。本来はこれくらいの距離のほうが合う馬ですし、小回りコースも苦にしません。中山コースは得意なオーシャンブルー、パワーを要する馬場を得意にするアスカクリチャン、芝ではまだ底を見せていないプロモントーリオも差はないはずで、展開次第で上位食い込みがありそうです。 ※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
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