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3月23日 中山11R スプリングS(G2)

netkeibaデスクの見解

 中山で行われる皐月賞へのステップ重賞は、2000mの弥生賞と1800mのスプリングS。両レースのレベル比較に関しては、本番と同一距離の弥生賞の方に好メンバーが集まる傾向が強く、スプリングSは「マイル路線との両睨み」という組が混ざることもあって、もう一つ盛り上がりに欠ける出走メンバーになることもしばしばです。ただ、今年に関しては弥生賞組も決定的なインパクトを残したわけではなく、スプリングSの結果次第では勢力図の見直しが必要になる可能性も残されています。

 今年の注目馬は、なんといっても3戦3勝の朝日杯FS馬アジアエクスプレスでしょう。朝日杯の時計自体は平凡でしたが、初芝にもかかわらず他馬を寄せ付けないレースぶりでしたから、この馬の能力の高さは疑う余地がありません。いまの中山の芝がパワーを要求される状態であることも追い風になリそうです。ただし、中山内回り向きの器用さがあるかというと疑問が残ります。大型馬の久々ということもあり、一枚割り引いて考える必要があります。

 ロサギガンティアは大型馬で叩き良化タイプ。それだけに2ヶ月半ぶりの一戦だった前走を快勝したのには価値があります。平場の500万下としては素質馬が揃っていた一戦でしたが、好位から抜け出す万全の内容で余裕すら感じさせました。脚質的に今走から乗り替わるデムーロ騎手とは好相性が期待できます。新星誕生の可能性は充分と見ます。

 ベルキャニオンは共同通信杯の2着馬。ラジオNIKKEI杯2歳S3着のサトノアラジンに先着したのだから価値があります。ただし、現状は広いコース向きの差し・追い込み脚質で、中山では脚を余す危険性は否定できません。マイネルフロストは共同通信杯で4着に敗れましたが、前残りの競馬を追い込んだ脚には見どころがありました。マイネルの主戦・柴田大知騎手に乗り替わって真価が問われる一戦になります。モーリス、ウインマーレライ、クラリティシチーもまだ見限れず、紐には加えたいところ。

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