最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
1着賞金2億5千万円。日本競馬の頂点に位置するレースです。国際招待レースとして、各国の強豪が一同に会する大舞台でもありますが、近年は外国調教馬がほとんど勝負になっていないのは周知のとおりです。 それどころか、宝塚記念などグランプリ3勝のゴールドシップも、より適性が合致した有馬記念を目指すとのことで、ここには姿を見せません。最近は日本馬の最強決定戦とも言い切れない面もあります。特殊な才能を要求される、一種独特なレースになっています。 1.天皇賞よりも上がりが速い 秋の天皇賞より距離が400m延びるのにもかかわらず、レースの上がり3Fはほぼ確実に速くなります。なによりも第一に要求されるのが切れ味で、スタミナは二の次。軽い斤量で出走できる3歳馬や牝馬が好走しやすい要因になっています。 2.メンバー弱化で思わぬ穴が出る 近年はジャパンカップを目標にしない馬が多くなりました。ゴールドシップの他にも、菊花賞馬トーホウジャッカル、京都大賞典を勝ったラストインパクト、アルゼンチン共和国杯を勝ったフェイムゲームの名前がありません。 かつてはジャパンカップを好走するためには高いハードルを超える必要がありましたが、最近ではそんなことはありません。大胆な穴狙いも可能になっています。 3.外国馬ではなく外国人騎手 昨年11番人気3着のトーセンジョーダンはビュイック騎手騎乗。他にも2011年には6番人気でウィリアムズ騎手が、2010年には8番人気でギュイヨン騎手が日本馬を馬券圏内に導いています。 もちろん、高額賞金ということでモチベーションがアップする面もあるでしょうが、スローになりやすい当レースでは、外国人騎手の馬を折り合わせる手腕が大きなアドバンテージになるようです。外国人騎手が騎乗する日本馬は、たとえ人気薄であってもマークが外せません。 ジェンティルドンナは休み明けの天皇賞を2着。最後は勝ち馬の大駆けに屈しましたが、東京コースではナンバーワンの実力馬であることを再度アピールしました。5歳秋でも能力に陰りは見られず、死角の少ない本命馬といえるでしょう。 イスラボニータは天皇賞では不利な外枠を克服しての3着。古馬一線級に入っても充分好勝負できる手応えを得ました。主導権を握れそうなメンバー構成で、今回も重い扱いが必要です。ハープスターは凱旋門賞帰りの疲労と不器用な脚質が不安視されますが、53kgで出走できるのは何より有利です。 穴の期待はトーセンジョーダン。前走は17着に敗れましたが、休み明けでしたし、外枠も響きました。毎年ジャパンカップだけは好走していて、これまで2・6・3着。いずれも人気以上に走っています。ブドー騎手鞍上ということもあり、紐にはぜひ加えたい一頭です。
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