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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月2日 東京11R 天皇賞(秋)(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 いよいよ天皇賞です。スターホースが集結して秋競馬本番の盛り上がり。…になるはずですが、今年はなにか物足りなさを覚えるのも事実です。

 去年の勝ち馬ジャスタウェイ、3歳最強ハープスター、グランプリ3勝のゴールドシップの3頭が凱旋門賞に向かったため、ここには不在。他の古馬の強豪も、最近ではこの後に控える2億円レース(ジャパンカップ、有馬記念)を見据えて、天皇賞には休み明けで臨む傾向が強くなっています。

 春の天皇賞ほどではないにしても、秋の天皇賞も権威が低落しているように感じます。秋天はジャパンカップのステップレースなのか? 超えるべきハードルが一時期よりも低くなっている、という可能性は考慮すべきでしょう。

1.斤量56kgを買うレース

 要するに3歳馬と牝馬です。3歳牝馬は秋華賞から中1週になるので滅多に出走しませんが、秋華賞11着のオウケンサクラが54kgで4着に激走したこともあります。

 近年の秋の天皇賞は、ハイペースになっても前が止まりません。レースの上がり1Fを見ると毎年12秒そこそこ。坂上で切れる脚を使わないと勝ち負けすることは困難で、必然的に斤量を背負っていない馬がアドバンテージを持ちます。

2.高速決着でマイラー型が優位に

 去年の勝ち馬ジャスタウェイは、それまで1600と1800mを中心に使われていて、芝2000mはおろか芝1800mでも勝ち星がありませんでした。

 この馬はさすがに極端なケースでしょうが、2000m未満の短い距離を中心に使われている馬の方が、近年の高速天皇賞に対応しやすいことは間違いありません。

3.府中のトニービン

 ジャスタウェイ、トーセンジョーダン、カンパニー。過去5年間、人気薄で快勝した3頭はいずれも「トニービンの血を引く」という共通点を持っていました。

「府中のトニービン」という20年前の格言が、このレースにおいては依然として有効なようです。トニービンの血を引く馬の大駆けには、まだしばらく期待できそうです。

 イスラボニータは皐月賞を完勝したスピード馬ですが、東京でも重賞を2勝しているように、むしろ直線が長いコースの方がパフォーマンスの質が上がります。今回が古馬初対戦になりますが、セントライト記念を完勝して、年上の実績馬たちよりも臨戦態勢という面で優位に立っています。盾への最短距離にいるのはこの馬でしょう。

 ジェンティルドンナは言わずと知れた東京巧者にして、上がり勝負の鬼。デニムアンドルビーは昨年のジャパンカップ2着があるように、瞬発力勝負になれば一線級でも見劣りしません。56kgのディープインパクト牝馬2頭が相手の筆頭候補。

 サトノノブレスはエンジンの掛かりが遅い難点がありますが、流れに乗り切った小倉記念が完勝でした。母父トニービンで岩田騎手鞍上。前走新潟内回りでの敗戦は度外視して、広い府中で狙ってみる価値はあります。

 スピルバーグは5歳にして本格化。重賞タイトルはありませんが、ハードルが低くなった近年の天皇賞ならば馬券圏内食い込みも。ダークシャドウは前走の毎日王冠が案外でしたが、あそこまで上がりが速いレースはノーカウントにすべき。ベストの条件で見直せます。フェノーメノは春の天皇賞を2勝で、秋も一昨年に2着していますが、56kgで叩き2戦目だった前回と違って今回は58kgで休み明け。押さえまでの評価が妥当でしょう。

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