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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月18日 東京11R 府中牝馬S(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 古馬牝馬限定重賞としては数少ないGII戦。エリザベス女王杯へ、またはマイルチャンピオンシップへ向けての叩き台として、とくに3年前のGII昇格以降は豪華なメンバーが揃うようになりました。にも関わらず、配当的によく荒れるのはGIII時代と同様です。過去10年のうち8回が馬連20倍以上。そのうち2回は万馬券決着になりました。GII昇格以降の3年間も、29倍、180倍、23倍。なぜこういうことになるかというと、

1.スローペースからの高速上がりで斤量が軽い馬が台頭

 という理由が大きいでしょう。レース上がりはたいてい3F34秒そこそこで、去年などは32秒8でした。こうなると、斤量を背負った実績馬が勝ち切るのは困難になります。GII昇格初年度の2011年は57kgを背負ったアパパネが14着。2012年に56kgで11着だったホエールキャプチャは、55kgになった2013年は快勝しています。グレード別定戦なのにかかわらず、斤量の吟味にはハンデ戦並みの慎重さが求められます。

2.東京実績に注目

 昨年7番人気で3着したスイートサルサ、一昨年10番人気で1着したマイネイザベルには共通点があります。それは、クイーンCで連対実績があったということ。去年の勝ち馬ホエールキャプチャもクイーンC勝ち馬、というより言わずと知れた東京巧者ですね。春以来の東京開催で、東京実績が馬柱の奥に隠れている場合が多々ありますが、東京が得意な馬は近況に目をつぶって狙ってみる価値があります。

3.外枠の方がレースを進めやすい

 昨年までの4年間は、7枠の馬が4連勝中。8枠も2連対しています。毎日王冠は今年もまた内枠決着でしたが、同じ時期のレースなのに府中牝馬Sでは傾向が一変することに注意が必要です。その理由は、スローペースで馬群が密集するので、内枠の差し馬は進路を失う危険性が小さくないからです。過去に内枠から馬券圏内に入った馬を調べると、ほとんどが先行馬であることに気が付きます。このレースにおいては、ペースを見ながら適切な位置取りを選べる外枠の馬の方が信頼できます。あるいは先行馬。

 アイスフォーリスは春に1000万下を勝ったあと牝馬重賞路線に殴り込みをかけて、2戦とも4着と、このクラスでも充分にやれるところを示しています。勝ち味に遅くてまだ2勝馬ですが、その2勝を挙げているのがこの東京コース。他にフローラS2着やオークス3着と、東京でのこの馬は他場とは一変します。鞍上にベリー騎手を確保して、最強のジェンティルドンナ世代のオークス3着馬が勝負の秋を迎えます。

 ホエールキャプチャは昨年の勝ち馬。その後も勝ち星を積み重ねているのに、今年も55kgで出走できるのがグレード別定ならではの恩恵で、連覇の可能性は充分です。スマートレイアーは直線が長いコース向きなのは言うまでもありませんが、エンジンの掛かりが遅いので、スローペースになるとヴィクトリアマイル同様に脚を余す心配を払拭できません。できれば外枠を引きたいところ。

 スイートサルサは昨年の3着馬。休み明けを叩くと一変する馬で、前走の大敗で評価を下げるのは厳禁です。アミカブルナンバーは1400mを中心に使われているので、さすがに距離が気になりますが、本コースで5勝を挙げている「東京専用馬」で、コース適性の高さは注目に値します。キャトルフィーユのクイーンSは内枠を上手に利用した印象があり、直線が長いコースならばディアデラマドレの方を上に採ってもそれほど不自然ではないでしょう。

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