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【青葉の頃がよく似合う】ワールドインパクトは、「大箱」の東京2400m、青葉の風景がよく似合う。生来の茫洋とした気性もあるのだろうが、梅花賞は、窮屈なインに押し込められ、始動遅れで2着惜敗。すみれSは、ゴール寸前、勝ち馬の瞬発力に屈したものの、大寒桜賞は腹をくくって4コーナーでは大外。直線だけで12頭を一気のゴボウ抜き。ゴール板が近づくにつれグングンと風景が縮まる、ドトウの差し脚を披露。成長過程と合致したこともあるのだろうが、左回りはギアの大きさと破壊力が違う。坂コースの中京2200mで、あの脚が使えるのなら、東京2400mも望むところ。ちなみに前回で2着に完封したハギノハイブリッドは、先週の新緑賞を楽勝している。ただ、荒れ馬場の中京から東京に替われば、上がりも33秒台に研磨されるだろうが、記録面での精度が若干足りない。

記録の確からしさ、格で逆転があればマイネルフロスト。前回の毎日杯は、マイル通過が1分34秒3-上がり3F・11秒9-10秒9-12秒4というよどみのないタフな平均ラップを、ゴール寸前グイとひと伸び。毎日杯を1分46秒0で駈けたディープスカイは、NHKマイル・ダービーを連勝。1分46秒2の昨年のキズナはダービーを奪取。本年のレースはそれに準ずる三番目の記録だった。

勝ち馬のマイネルがタイトにインを割ったのに対し、ラングレーは勝ちに行って、外を回しての0秒1差。伸びそうで伸びない、あの感触は、距離不足や1800m適性の差もあったか。上がり33秒8で突き抜けた、ゆりかもめの舞台に替われば大勢逆転も十分。梅花賞でワールドエースのアタマを叩いたヤマノウィザードにも惑星の資格。前回のすみれSは、連勝の反動もあったのだろう。中間の稽古も手控え気味だったが、リフレッシュ放牧で立て連勝時の毛艶が戻っている。

アドミラルシップは、キャリア2戦で、若駒Sを0秒2差に、インから見せ場。やや急仕上げ気味のぶん、連下にとどめたが、いずれは中距離ベースの重賞で勝ち負けを演じられるゼンノロブロイ産駒だ。戦ってきた相手を考えればピオネロ。ゴールドアクターも小差。