問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【極める】ベルシャザールが、ダート界の頂点を極める。本年のフェブラリーSは、湿り気の残る高速馬場。平均ラップ以上で流れれば、決着タイムはたぶん1分34秒台。たとえスローの上がり勝負となっても、速い上がりの瞬発力が要求される。ベルシャザールは、良馬場で行われた武蔵野Sを、過去十年で2位の1分35秒3で突破。JCダートは逆に、阪神1800mに場所を移した過去6年で二番目に遅い1分50秒4だったが、上がり勝負の直線一気を完遂。最速の上がりはワンダーアキュートに譲るものの、ゴール前再加速。あのクビ差は、ちょっとやそっとでは詰まることのない力差だった。 管理するのは、父のキングカメハメハ、ダート転身で花開いたクロフネを、見知り育て上げた松田国師。坂路3本追いの「マツクニ」流スパルタ仕上げで、鋼入りのサイボーグ化にも成功。ジャパンCダートに続くGI連覇で、最優秀ダート馬の称号を不動のものとするフェブラリーSだ。 切れ味には切れ味を、瞬発力勝負で勝るとすればベストウォーリア。武蔵野Sは、直線半ば前が壁になり、追い出しを待たされたぶん3着に敗れたが、初の古馬相手、ベルシャザールに0秒1差に肉薄。続くすばるSは、脚抜きのいい馬場コンディションに恵まれたとはいえ、1分21秒7のレコ勝ち。時計決着もしくは瞬発力勝負に、大いなる逆転の可能性を秘めている。 ニホンピロアワーズも、7歳春に生涯二度目のピークを迎えた。1800m型の中距離馬のぶん、三番手としたが、JCダート・1分48秒8という持ち時計に、一角崩しの権利。この中間は、DPから負荷の高いCWへと追い切りもスイッチ。馬は唸っている。 ワンダーアキュートは、近二年のフェブラリーSを連続3着。武豊をもってしても、何かしらの僥倖に恵まれないと、勝ち切るのが難しい馬だが、対戦比較からいっても差はわずか。 根岸S優勝馬ゴールスキーは、マイル延長だと前走より折り合いや仕掛けがデリケートになるか。 ホッコータルマエは、直線の長い東京は、最後の最後で他馬のターゲットにもなるし、パワー型ゆえの隙が生じるかもしれない。 アドマイヤロイヤルは、前哨戦の根岸でゴール前見せ場。連下争いには加わってくる。
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