最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 芝中距離の裏街道を歩んできた馬たちが表舞台へ這い上がるためのサバイバルレース。一応、秋の天皇賞へのステップレースということになっていますが、実際は夏のサマー2000シリーズなどを使われてきた組と、GIではなかなか勝ち負けにならない休み明けの馬たちが集まります。元来が地味でとらえどころのない重賞であるところに、今年は新潟開催と来ていますから、例年のように中山実績を頼りにすることもできません。なんとも厄介なレースになりました。 1.サマー2000組対休み明けの争い 本当はこれ以外にも「夏場に条件戦を勝って来た馬」がいるのですが、一応別定のGII戦ということもあり、前走で条件戦を走っていた馬が馬券圏内に好走した例は過去10年ではありません。過去の履歴を振り返ると、昨年のヴェルデグリーン、一昨年のユニバーサルバンク、その前のゲシュタルトと、毎年のように休み明けの馬が穴を開けていることに気が付きます。いかにも非根幹距離らしい傾向です。 2.数少ない小回りGII 今年は中山ではなく新潟開催ですが、内回りなので直線が短いということでは同じことです。古馬中距離の大レースはもっぱら直線が長いコースで行われますが、そこで形成された序列は小回りコースでは当てはまりません。サマー2000シリーズのなかでも、関連性の高さでは札幌記念、七夕賞、小倉記念の順番になっていて、新潟記念好走馬の成績は芳しくありません。 3.逃げも厳しい、追い込みも厳しい新潟2200 これは先週も書いたことですが、セントライト記念の結果を見てもあきらかですね。重要なのは、動きたいときにスッと動いていける自在性ということになります。上がり3Fの順位とかはほとんど関係ありません。セントライト記念では追い込み一手の馬が意外と人気していたので、再度注意を喚起しておきます。 小倉記念を完勝して重賞2勝目を上げたサトノノブレスが中距離路線の実績では一番の存在ですが、重賞2勝ということではもう一頭、マイネラクリマも見逃せません。ノブレスの57キロに対してラクリマは56キロ。この距離に実績はありませんが、3歳時のオールカマー6着は勝ったアーネストリーを除けば差のない競馬でした。直線が短いコースに限れば、近走まったく崩れていません。自在性と小回り性能ということに重きを置くならば、この馬を第一に評価すべきです。今回は乗り替わりですが、戸崎騎手ですからまったく問題ありません。 カレンブラックヒルはマイル戦を中心に使われていますが、一昨年の毎日王冠の勝ち馬でもあります。かつてオールカマーでは短距離ばかり使われていたキングストレイルが2着に逃げ粘ったこともあり、3歳マイル王を軽くは扱えません。ラキシスは2200で2勝を挙げていて、エリザベス女王杯でも2着がある「2200専用機」。クリールカイザーは中山芝2200mの準OPを圧勝した実績があり、小回り適性と距離適性に要注目。アロマティコとマイネルメダリストは追い込み脚質ですが、両馬とも小回りコースには実績豊富。人気薄で思い切った競馬に徹すれば、一発があるかもしれません。
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