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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

8月31日 新潟11R 新潟2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 2歳の高速マイル王決定戦。長めの距離の2歳重賞はこれが最初ということで、翌年のクラシックを展望するような素質馬もこれまで数多く出走しましたが、新潟特有の高速決着・高速上がりに対応しきれず、早熟馬の生涯一度の激走の前に敗れ去る、という結末がお約束でした。しかし、去年の1・2着馬ハープスターとイスラボニータはその後も世代の先頭を走り続け、それぞれ桜花賞と皐月賞を制していますから、これまでの傾向に変化が生じつつあることは事実でしょう。

1.前走1800組は苦戦

 過去10年間、芝1800m戦で勝ち上がった馬は一頭も連対していません。もちろん出走頭数自体も少ないのですが、なかには1番人気のクリーンエコロジーや2番人気のカラフルブラッサム、インティライミも含まれています。連対馬の前走は、ほとんどすべてが芝1400mか芝1600m。数少ない例外はダート1200mと芝1200mを勝って来た2頭ですが、両馬はいずれも新潟での勝利でした。

2.最重視すべきは上がり性能

 スローに流れることが多いレースですが、追い込み脚質でも脚を残す心配はありません。追い込み馬が届かないとしたら、自身が速い上がりを使えないというケース。前述のカラフルブラッサムやインティライミは初戦が小倉での勝利だったこともあり、上がり3Fが35秒台、36秒台でしたし、クリーンエコロジーは新潟での新馬戦で33秒台の上がりを計時していますが、逃げての勝利だったのでメンバー中では第3位。いずれも、高速上がりに対応するには心もとない実績でした。

3.主流は新潟組から東京・中京デビュー組に

 昨年から新馬戦の開始が2週間早まって、東京開催で4週間2歳戦が行われるようになりました。以前のこのレースは、前走で新潟を走っていた馬が絶対的に有利なレースで、新潟組以外の連対は2008年のセイウンワンダーただ一頭だったのですが、去年掲示板に乗ったのは前走中京組と東京組が2頭ずつ(残り1頭は福島)。新潟組は7着が最先着という結果に終わりました。昨年以来、より多くの素質馬が早期にデビューするようになり、その結果、経験値を頼りに優位を占めてきた新潟組のアドバンテージが薄れたのではないか、と考えられます。

 アヴニールマルシェはこのレースと相性の悪い芝1800m戦での勝ち上がりですが、東京の新馬では屈指の好メンバーでしたし、上がり3Fもメンバー中最速の33.9秒をマークしています。素質の高さと上がり性能は証明済みですから、たとえば2011年のジャスタウェイのように何かの大駆けにあって勝ち損ねる可能性はあったとしても、馬券の対象から消える心配はしていません。

 相手は新潟での初戦で32.7秒という驚愕の上がりタイムをマークしたナヴィオン。同じく新潟組では、上がりタイムは33.2秒ながら最後は流す余裕があったミュゼスルタンも互角の評価が必要です。中京組では、上がり3F34.4秒の脚で強力メンバーを一蹴したブリクストが抜きん出ている印象。

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