netkeiba

　拙著に記した、新潟ダート1200mの調教傾向はコース形状が似ている、左回りの美浦坂路で追い切られた馬が好走するとしています。この傾向は、競走経験の少ない、未勝利や下級条件で威力が発揮されるもの。1600万下やオープンともなれば、それまでに左回りのダートや新潟ダートを経験している回数が多くなっているので、美浦坂路のアドバンテージはなくなります。過去3年、夏開催に行われた、1600万下の新潟ダート1200mで連対した馬の調教タイプを見ると、

2011年
北陸S　馬ナリ平均坂路/標準坂路（栗）
越後S　標準少め坂路（栗）/馬ナリ平均坂路

2012年
北陸S　馬ナリ平均併用/標準坂路（栗）
越後S　標準坂路（栗）/軽目坂路（栗）

2013年
越後S　急仕上げ坂路（栗）/馬ナリ平均坂路（栗）

　5レースで計10頭の連対馬がいますが、そのうち7頭が栗東所属の坂路調教馬でした。スピードが重要な距離であることは間違いありませんが、栗東坂路のパワーも必要になる、そんなレースが新潟ダート1200mの1600万下です。

　◎ナリタシーズンは新潟ダート1200mで3勝。4走前が新潟ダート1200m、1000万下でのレースでしたが、後方から見事な差し切りを見せました。走破時計が遅かったから、差し切れたという見解もあるでしょうが、この馬にとって新潟ダート1200mが得意であることは間違いありません。また、近5走すべて、メンバー最速上がりをマークしているように、決め手勝負が自分の形になっています。今回の最終追い切りでも、栗東坂路でラスト1Fが最速になるラップが踏めており、メンバー最速上がりを使って、どこまで差せるか、これに尽きるでしょう。

1.ケージーヨシツネ
今回：急仕上げ併用
前回：標準多め坂路

2.フルヒロボーイ
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

3.フォルテリコルド
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

4.ルチャドルアスール
今回：軽目トラック
前回：軽目トラック

5.インディーズゲーム
今回：馬ナリ平均併用
前回：馬ナリ平均坂路

6.タマブラックホール
今回：一杯平均トラック
前回：標準トラック主体

7.ホクセツキングオー
今回：標準坂路
前回：標準坂路

8.タガノミューチャン
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

9.カフェシュプリーム
今回：標準坂路
前回：一杯平均坂路

10.ゲンパチメジャー
今回：標準トラック
前回：標準トラック

11.メイショウゾンビ
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路主体

12.ナリタシーズン
今回：一杯平均坂路
前回：標準坂路

13.ヤマノサファイア
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準トラック

14.エイシンゴージャス
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

15.マルヴァーンヒルズ
今回：標準併用
前回：標準併用