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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月6日 札幌11R 札幌2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 早期デビューの中距離馬たちの第一次選抜試験。かつては、北海道シリーズの2歳戦の総決算という位置づけでしたが、新馬戦の開始が繰り上がったのに伴い、近年では本州で勝ち上がった馬の参戦が急増。「世代最初の中距離ナンバーワン決定戦」として、その重要性はより高まっています。

1.北海道組、レベルダウンか?

 かつては北海道でデビューした馬、あるいは北海道でのオープン特別から臨戦する馬が圧倒的に有利なレースとして知られていましたが、昨年は本州の新馬戦から直行した馬が1・3・4着。また2着馬と5着馬の前走はコスモス賞でしたが、新馬戦は本州で勝っており、本州デビュー馬が掲示板を独占する結果に終わりました。2歳戦の開始が繰り上がったことと、本州に大規模な育成拠点がオープンしたことで、北海道で素質馬をデビューさせる必要性が薄まっています。本州デビュー馬の躍進は、昨年だけの突発的な出来事ではなく、今後も大きなトレンドになっていくのではないかと推測されます。

2.ハービンジャー旋風、2歳Sを飲み込むか?

 新馬戦開始当初、新種牡馬のハービンジャーは影が薄い存在でしたが、北海道シリーズで中距離の新馬戦が始まると様相が一変しました。北海道で芝1500m以上の新馬戦が10鞍行われたうち、ハービンジャー産駒が4勝。未勝利戦でも1勝を挙げていて、合計5頭が北海道の地で勝ち上がりました。函館・札幌の芝1500m以上の距離での勝率は35.7%というとんでもない数字になっています。今回の2歳Sで、分厚い本州デビュー組の壁をぶち破るようならば、ハービンジャー旋風はますます勢いを増すことになるでしょう。

3.スピード勝負の様相が強まる

 北海道シリーズの短縮により、一昨年から施行時期が1ヶ月前倒しされました。芝コースの状態が良好なまま札幌競馬が閉幕するようになったため、必然的にこのレースでもスタミナよりもスピードがより求められるようになりました。先行力のない馬が勝ち負けするには、4コーナーまでに脚を使っていい位置に取り付く必要があり、ひとつ大きなハンデを背負うことになります。

 ミッキーユニバースは新潟デビュー。馬体重524kgという巨漢馬ながら、スタートから素軽い動きを見せて楽々と単騎逃げ、2着に3馬身差の圧勝で余力充分に初戦を突破しました。精神的にも大人びていて、ハナに立っても集中して鞍上の指示を待てます。これだけの巨漢馬がハナに行けるということは、それだけで大きな武器です。新潟では珍しい重馬場での勝利でしたから、札幌の洋芝がマイナスになるとは考えにくく、直線が短いコースに変わるのはもちろん大歓迎。不確実な面の多い2歳戦において数少ない、不安材料が少ない本命馬です。

 福島デビュー組は地味な印象になりますが、去年の2、3着馬は福島デビューですから、コーナー四つの福島芝1800m経験馬は侮れません。強烈なマクリを見せたミュゼエイリアン、センスたっぷりのフォワードカフェ、両方に注意が必要でしょう。北海道組では、ハービンジャー産駒ながら切れる脚も兼備したジャズファンクを最上位に採ります。

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