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9月8日 阪神11R セントウルS(G2)

netkeibaデスクの見解

 サマースプリントシリーズの最終戦にして、芝1200m戦としてはJRAで唯一のG2競走。秋競馬開幕週にして、スプリント路線は早くもクライマックス間近の盛り上がりを見せます。

 この時期はおしなべて、春以来の待機馬と、夏競馬に使われていた馬の比較が馬券のポイントになりますが、このレースにおいては、夏に使われている馬が優勢という傾向が出ています。G2に格上げされてサマースプリントシリーズが創設された2006年以降は、とくにその傾向が顕著で、勢いに乗った夏競馬組が人気の待機馬を破る、という決着がたびたび繰り返されています。

 ハクサンムーンはCBC賞2着、アイビスサマーダッシュ1着。ここはサマースプリントシリーズ制覇を期しての出走になります。春の高松宮記念でロードカナロアの3着に敗れた当時は、まだ伏兵という存在でしたが、この馬自身パワーアップを果たしていますし、2キロの斤量差と開幕週の馬場を味方にすれば、大本命馬に一泡吹かせる可能性は低くないと見ます。

 その大本命になるであろうロードカナロア。この1年間で国内外の大レースを勝ちまくって、いまや歴史的な名馬と比較される存在になりました。このクラスの馬になれば、G1から始動しても不思議ないのに、あえて当レースに出走してきます。陣営の説明によれば「精神的なガス抜き」の意図があるようですが、太めが残っているのではないか、という疑念も払拭できません。

 マイネルエテルネルは昨年の小倉2歳Sをレースレコードで制した天才肌のスプリンター。一時期の伸び悩みから脱して、ここに来て一年前の輝きを取り戻しつつあります。前走の北九州記念では窮屈な場所での競馬を強いられ、不完全燃焼に終わりましたが、今走では昨夏に連勝したときの和田騎手に戻って巻き返しを図ります。

 当日輸送になる関西圏の競馬の方が合っているサドンストーム、高松宮記念2着以来で仕上がりが鍵になるドリームバレンチノ、前走で時計勝負にも対応して充実を示す3歳馬ローガンサファイヤが押さえ。シュプリームギフトは函館からの転戦で中1週と強行軍になりますが、サマースプリントシリーズ制覇の可能性を残しており、出走に踏み切るようなら重い扱いが必要です。

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