問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【真摯にひたすらに】フェノーメノが「3強」から1強へと昇華する。ダービーは鼻差2着、秋の天皇賞は出し抜けをくらい0秒1差に惜敗…。あと一歩のところでGIを取り逃がしてきたが、春の天皇賞で待望のGI制覇。鞍上の蛯名と人馬一体となり、黒い光のかたまりが空気を焦がし、ただひたすらに先頭ゴールをつかみとっている。ちなみに天皇賞の通過ラップは1000m通過が59秒4-2000m通過は1分59秒7。3000m通過は菊花賞レコードを1秒1上回る3分1秒6。心臓がちぎれそうになる、タフなハイラップを踏襲して0秒2差の完勝。現役最強に名乗りをあげる、時計的根拠も確立できた。二走前の日経賞は、傷んだ芝との境目を慎重に選び最速の上がりでフィニッシュ。瞬発力勝負にもパワー勝負にも対応できる強みと自在性は、梅雨時の馬場の最大のアドバンテージとなる。地力・体質ともに強化なった4歳春、前走の反動も懸念には及ばないか。3番枠から素早く好位を奪い、真摯に勝利だけを目指す宝塚記念だ。もちろん、ジェンティルドンナの決め手は強烈。オークスが2分23秒6・5馬身差圧勝。オルフェーヴルを競り落としたJCの2分23秒1は、過去10年で3番目。時計的にはフェノーメノと互角以上の記録を残してきた。皮膚が黄金色に輝き、状態も最高レベルにある。11頭立てなら大外枠も問題なし。相手がフェノーメノと腹をくくれば、早めにプレッシャーをかけることも可能。初の56キロが少し気になるが、逆転のシーンも当然。先週の阪神をみると、良馬場なら条件戦でも上がり32秒台が出る、基本的には高速馬場。瞬発力勝負になると分が悪いが、馬場がしぶれば俄然ゴールドシップが首位争いに浮上。天皇賞は、息を入れにくい高速ラップに対応できず、なし崩しに脚を使わされたものの、湿った芝・急坂の阪神なら通りいっぺんの追い込み競馬ではなく、皐月賞で見せた内一気。昨年のオルフェーヴル同様のコース取りも選択可能だ。前走の天皇賞は、「攻めすぎ」?心身両面で緊張感を保ちきれず、やや馬が硬くなっていただけに上積みも期待していい。3強の牙城は高く、京都から坂のある阪神に替わるが、良馬場なら天皇賞2着のトーセンラーの一瞬の脚。道悪になればナカヤマナイトにも連下の目が出てくる。
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