問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【GI級をも砕くビッグウェーブ】春シーズンのマイルGIの頂点を争った、安田記念1・2着馬が不在。当レースに良績の多い天皇賞組も、GI級のパワーがなくては、さすがにマイルもカバーしきれない。今秋のマイルシーンは混とん。今年のマイルCSは、次いで良績のある、スワンS・富士Sで勝ち負けを演じてきた勢いを重視。スワンS2着馬、ダイワマッジョーレに白羽の矢。春シーズンは前年の9月から1か月に一走のローテション。東京新聞杯では、クラレントを相手に、上がり32秒7で2着に突入。ダービー卿は、中山の急坂を2着に猛追。その余勢をかって、京王杯SCで初重賞制覇をなし遂げたものの、安田記念はピークのあとの8戦目。初の58キロも影響したか。9着に燃え尽きてしまったが、夏場を休養にあてスワンSを2着。57キロでも2着連対と結果を残せた。ちなみに前走のスワンSは、テンの3Fは12秒3-11秒3-11秒7と、10秒台のラップがない、1400m重賞とすれば明らかにスロー。コパノリチャードに、まんまの逃げ切りを許してしまったが、その緩ペースを、外を回して力勝負に出たのはダイワのみ。最速の上がりは3着のサダムパテックに譲ったものの、ゴール前は逆に、サダムを突き離している。1800mで3勝、あの内容なら、マイル延長もプラス材料にかわる。前走比プラス4キロの440キロと、数字の振幅こそ小さいものの、トゲトゲとして余裕のなかった春に比べ、馬体も心の持ちようもふっくら。小柄な馬だけに、二戦続けて関西圏で競馬をできるのも摩耗防止に一役。坂路の最終追い切りも、チップの荒れた時間帯に、52秒8-39秒0-12秒8。十分な上積みが見込める気迫あふれる内容だった。競馬とは、馬造りとは、寄せては返す波のようなもの。4か月という充電期間を経て、一回り大きくなったダイワマッジョーレと、蛯名の闘志に一票を投じるマイルCSだ。対抗に挙げたダノンシャークも、一昨年の京都金杯制覇から、今春はマイラーズCが0秒1差の3着。春の目標である安田記念が、レコードに0秒3差の1分31秒8。その走破タイムの価値はもちろん。ロードカナロアにブツけられる不利があっての3着だけに、内容は勝ちにも等しい。その軌跡は本命馬以上に内容が濃い。ただ、富士Sは、折り合いを欠きながらも、力の違いで制して見せたが、1分33秒5と記録は低調(勝ち馬以外は、なおさら低調?)。しかも、12キロ減の436キロ、トモの造りはギリギリ。当日の体重発表がカギになるが、その反動の怖さがぬぐい切れない。単穴はトーセンラー。京都コースは、3200mの天皇賞2着含め、[3131]。直線がフラットな京都は、馬券の対象から外れたのはわずかに一度。能力や京都適性だけで、中長距離もカバーしてきたが、体型は430-450キロのマイラー。マイルCS仕様に、スタミナではなく瞬発力強化を目指すべく、この中間は坂路追いにスイッチ。開門してすぐの脚抜きのいい馬場とはいえ、武豊を背に、53秒7-38秒7-12秒3の伸び脚。武豊もマイラーチェンジの感触を、上がり12秒3の切れ味で確信したハズだ。前年以上の新味こそないが、サダムパテックにも連覇の可能性は十分。スワンSは、58キロを背負い、最速の上がりで3着入線。前哨戦の内容としては上々だろう。良績は休み明けもしくは2戦目がマックス。賞味期限の限られている馬だけに、当然ここが全力投球。スワンSの勝者コパノリチャードも、マイルまでは守備範囲とはいえ、ただGIの単騎逃げは、数字以上にプレッシャーは大。クラレントも、東京1800mを勝ち負けできるほど力をつけてはきたが、ただ一点、連対実績のない57キロが微妙。ドナウブルーも牡馬混合GIでは、昨年の3着までが一杯か。
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