丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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11月10日 京都11R エリザベス女王杯(G1)

丹下日出夫の見解

【ただ一点】4歳秋のヴィルシーナの、最大・最終目標は、ただ一点。このエリザベス女王杯にあり。ステップレースに牡馬混合の2400mの京都大賞典をチョイスしたのは、まさにその意思表示。しかし、その京都大賞典。7Fから11Fにかけ、11秒台のラップが5連続と急加速。あのゴールドシップも、それを深追いしたトーセンラーも沈没する、大番狂わせの一戦となったが、果敢に先陣争いを演じたヴィルシーナの失速はましてや。しかし、[4513]のうち、馬券の対象から外した3回は、いずれも牡馬混合の重賞。牝馬同士に限れば、まず崩れはない。日曜日は傘マーク。昨年のエリザベスは、重巧者のレインボーダリアにアタマをハネられたが、あれほどの雨量は、たぶんない。培ってきたキャリア、適度に湿った芝が、今年は逆に恵みの雨となる。もちろん、秋華賞馬メイショウマンボを旗手とする3歳勢は強敵。オークスの2分25秒2という走破タイムはレース史上歴代2位。春の時点で3歳世代のレベルの高さをそれなりに証明はしていたが、二冠目の秋華賞でさらに内容を研磨。1000m通過・58秒9というミドルペースを、じっくりと後方10番手で待機。残り4F標識から一気に11秒台にペースアップした3コーナーすぎ。当面のライバルであるデニムアンドルビーの圧力をハネ返し、直線入り口でひと気合つけると、二段加速で完勝。上がり3Fは、レースのソレを1秒2上回る34秒2だった。好位のポケットから最速の上がりを駆使した、オークスの立ち回りの上手さも印象的だったが、秋華賞もコースロスの大きいタイトな内回り2000mを、外め16番枠から自らが捌いて1分58秒6。後続に1馬身4分の1という余力を加味すれば、流れ次第では時計も1分58秒ソコソコに時計も詰ったように思う。ちなみに秋華賞1分58秒2-4秒台の優勝馬は、スイープトウショウ、カワカミプリンセス、レッドディザイア、アパパネ、アヴェンチュラといった名牝がズラリ。歴代の秋華賞馬たちに追いついている。前走のデキをどれだけ維持できているか。道悪対応の二点を結んだ線が、◎か○かの線引き。この両頭に、3本の矢となって攻勢を仕掛けてくるのが角居勢。一の矢はデニムアンドルビー。メイショウマンボを封じ込めるべく、懸命にプレッシャーもかけたが、やっぱり内回り。強引に勝ちに動いての4着なら仕方なし。言われているように、今度は外回りの2200m。馬場が湿ってくれれば、それはそれでありがたい。大一番への内田のコメントみたいなものが、あまり伝わってこないが、逆にそれは、並々ならぬ心づもりの裏返しかもしれない。二の矢はラキシス。鳴滝特別は、これぞサラブレット。美しい生き物が走っているかのよう。見た目だけではなく、上がり2Fは推定10秒9―10秒8。凄味すら感じさせる圧巻の加速ラップだった。やや距離が微妙だが、ディアデラマドレの堀川特別・33秒1の切れも、GIに僅差。ホエールキャプチャは、府中牝馬を貫禄の上がり32秒8。鞍上の蛯名も闘志満々。

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