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　阪神JFへの前哨戦ですが、昨年からアルテミスSが創設されたこともあり、より短距離志向の強い馬が集まるようになった印象があります。しかし、去年はこのレースで2着に敗れたローブティサージュが阪神JFを制しているように、レベルの高さは2歳の牝馬重賞としては屈指です。本番に向けて見逃せないレースであることには変わりません。

　一昨年の勝ち馬はアイムユアーズですし、その前年はホエールキャプチャが3着しているように、関東馬の活躍が目立つレースです。関東馬はここを使ってそのまま栗東滞在して阪神JFへ、という臨戦過程を歩むことが多いので、アルテミスSが創設されたのにもかかわらず、関東馬にとってこのレースの重要性は変わっていません。

　エルノルテはディープインパクト産駒の素質馬です。前走は休み明けの一戦でスローペースにはまり、スムーズさに欠くレースでしたが、それでも最速上がりで追い込んで力量の一端は示しました。外回りに替わる今回は実力をフルに発揮できそうです。内田騎手への手替わりも魅力的。

　フクノドリームはダートと芝を渡り歩きながらここまで3連勝。いずれもスピードで押し切る圧勝の連続で、距離は未知数ながらまだ底を見せていません。今回は距離もコースも初めてになりますが、スピードで圧倒するケースも充分考えられます。今シーズン猛威を振るっているヨハネスブルグ産駒。

　エイシンオルドスはりんどう賞の勝ち馬。スピード豊富な馬ですが抑えも利いて、着差以上の完勝でした。前走は馬体重が16キロ増えていましたから、ひと叩きしての上積みは見込めますし、距離も2回目ですから折り合いももっとスムーズになるはずです。

　リアルヴィーナスはりんどう賞3着ですが、終いの脚は目を引きました。スタートに難を抱えますが、外回りコースに替わって前進は見込めます。ノボリレジェンドはディープインパクト産駒で兄にファイングレインを持つ良血馬。前走は小差でしたが余力充分の内容で、相手強化でも侮れません。モズハツコイはここ3走は牡馬混合の強い相手に善戦しています。牝馬限定戦ならば巻き返しのチャンスは充分。ベルカントは小倉2歳Sの2着馬ですが、1200の前走でもゴール前は一杯になっていたので、ここは距離延長が課題になります。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。