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10月20日 京都11R 菊花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

 牡馬クラシック最終戦は、京都の芝3000mで行われます。出走馬すべてにとって初めての距離。というより、現在の競走馬が3000m以上の距離を走る機会自体がほとんどありません。

 予行演習なしの一発勝負。各馬の適性を事前に判断するチャンスがないため、下馬評があまりアテになりません。その結果、昨今の菊花賞はかつての「強い馬が勝つ」というイメージからはかけ離れて、G1のなかでも一二を争う大荒れレースとして認知されています。

 今年は皐月賞馬ロゴタイプ、ダービー馬キズナともに菊花賞への出走を見送りました。春のクラシックで3着以内に入線した馬すら、エピファネイア一頭しかいません。一頭を除けばどんぐりの背比べという状況で、例年以上に適性の見極めが重要な菊花賞になるでしょう。

 エピファネイアは皐月賞、ダービーと連続して2着。両レースの勝ち馬がいないここは、断然の中心になります。前哨戦の神戸新聞杯を圧勝、課題だった折合面でも着実な進歩を見せて、本番に向けて視界は良好です。おそらく本質的にステイヤーではないので、本格的にスタミナが問われるレースになったら取りこぼしも考えられますが、疵の少ない本命馬だと言えるでしょう。

 この馬を負かすとしたら、筆頭はバンデだと考えます。500万下が大差勝ちで、1000万勝ちが6馬身差。まだ能力の底は見せていませんし、芝2400m以上で3勝しているように、距離は延びれば延びるほど良い、というタイプ。折合難がある馬が多いなか、先行力があるのも有利です。

 ラストインパクトは青葉賞3着でダービー出走を逃しましたが、その後1000万下を勝って賞金加算に成功、無事に菊花賞に駒を進めてきました。前走神戸新聞杯は落鉄の影響が響いて人気を裏切りましたが、あくまでも本番は菊花賞。川田騎手に鞍上を強化しての一戦で、再度注目が必要です。

 セントライト記念からは長く良い脚を使えるアドマイヤスピカ、神戸新聞杯からはジリ脚だがバテないサトノノブレス、切れ味優秀なマジェスティハーツ。前走で準オープンで古馬の強敵に接戦したインパラトールも、ここで勝負になって不思議のない能力を秘めます。

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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