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12月15日 中山11R 朝日杯FS(G1)

netkeibaデスクの見解

 牡馬の2歳王者決定戦として、今年で65回の長い歴史を誇ります。しかし、小回りの中山競馬場で行われるため、展開や枠順で結果が左右されやすいこともあって、必ずしも2歳牡馬の最大目標にはなっていません。G1の名に相応しい盛り上がりを見せていないのが現状で、不満を解消すべく来年からは施行場所が阪神競馬場に移ることが発表されています。今回が中山で行われる最後の朝日杯ということになりました。

 中山の芝1600mは枠順に左右されやすいことで知られます。8枠を引いたらほとんどノーチャンス。実力差が明確でない場合は、内枠の馬から人気になっていく傾向があります。しかし、一昨年の勝ち馬グランプリボスは6枠11番でしたし、去年は7枠14番のロゴタイプが勝っています。両馬は外目の枠が嫌われて、それぞれ5番人気、7番人気に留まっていました。むしろ外目の枠に美味しい穴馬が潜んでいることが多く、注意が必要です。

 近5年の勝利騎手を列挙すると、岩田、小牧、デムーロ、ウィリアムズ、デムーロ。地方出身か外国人騎手ばかりが勝っていることに気がつきます。位置取りが非常に重要な中山コースですから、騎手の手腕次第で着順が簡単に入れ替わります。地方や外国人以外では、このコースを熟知した関東のベテラン騎手が穴を開けるケースが多く、マークを外せません。

 プレイアンドリアルは初の中央挑戦だった東京スポーツ杯2歳Sがレコード決着の同タイム2着。地方競馬育ちですから小回りの中山に替わるのはプラスでしょう。今回は公営川崎競馬に移籍しての初戦になり、超えるべきハードルは少なくありませんが、やや低調な今年のメンバーでは一枚上の実力馬と考えられます。

 ウインフルブルームは3戦2勝、2勝がいずれも圧勝というスピードの持ち主で中山替わりは問題ないはずです。アトムは新馬勝ち直後で挑んだデイリー杯2歳Sでレコード決着の同タイム2着に追い込んできました。直線が短い中山はプラスではありませんが、決め手勝負になればこの馬がナンバーワンでしょう。

 ベルカントはこのメンバーでは唯一の芝重賞(ファンタジーS)の勝ち馬ですから、実績的には最上位で牝馬といっても侮れません。ショウナンアチーヴはショウナンカンプ産駒ですが母は2歳女王ショウナンパントルという良血で、復活した後藤騎手の手綱さばきにも注目が集まります。ショウナンワダチは同じくショウナンカンプ産駒。馬群を捌く器用さがあるので中山替わりでも。

 モーリス、ミッキーアイルは1勝馬ですが、抽選を突破したら人気を集めることは必至の素質馬です。幸運を得て出走表に名を連ねてきたら、重い扱いが必要になるでしょう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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