丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G3)

丹下日出夫の見解

【ディープの確変】世の中を変えるのは、常に異端と異質。4クロップ目となる本年2歳のディープインパクト産駒たちのテーマは、既存のディープ産駒を超越するまさに「確変」。サトノアラジンに、その可能性はないか。新馬戦は、平坦新潟のマイル。前半1000mは1分0秒5のスロー。必然的にラスト3Fのレースラップは11秒9―10秒7―12秒1(3Fは34秒7)という、高速ラップで展開。対する自身の上がりは34秒2、勝負どころの残り2Fあたりを、推定10秒5前後で駆け抜けてはいるが、フラットコースなら、そのくらいのラップは出て当然。ただ、いつエンジンがかかったのか。あまりに完歩が大きく、始動がゆっくりのため、既存のサラブレッドでは説明しきれない(父ディープともどこか違う)、見たことのない伸びやかさで、ずいずいと加速。終わってみれば、走破タイムは1分35秒2。聞けば新馬前は、目に外傷を追い、馬場入りできなかった日が10日間もあったという。しかし今回は、重馬場のCWのチップを蹴立て、終い1Fは12秒を切る、ドトウの迫力。ちなみに先週の日曜日、坂路も12秒前半でスイスイ。坂路で動きすぎると、もしかしてマイラー?――なんて、変な不安もわいてくるが(笑)、新馬時とは明らかに異なる、地に足の着いた調教の変化やゆとりが、もう一つのギアにつながる可能性も高い。新たな歴史を作る、そんなスケールの大きな東スポ杯を所望。ラングレーも、稍重という条件下で、初陣の東京2000mを、推定11秒6―11秒1―11秒2。「鴨腹」の体型にもあるのだろうが、パドックでは、気合い乗りもひと息で余裕残し。しかし、返し馬に一歩入ると、俄然意識が高まり、実戦におけるフットワークや加速力も一気に上昇。中二週で再度東京遠征とハードローテになるが、8日の金曜日に坂路54秒2―39秒1―12秒6。そして水曜日も、ガッチリ追えた(チップの荒れた時間帯で53秒9―39秒8―13秒1なら上々)。矢作流のハード仕様にも耐えられる、あのディープブリランテを彷彿させる、硬質で頑強なるパワーを内包している。イスラボニータは、いちょうS・上がり34秒0が示す通り、稽古にも実戦にも、相撲取りでいうところの、小結から関脇へ。大関獲りに出ていくときの力士のような、重みのある、何かしら雰囲気を感じさせる動きにかわってきている。クラリティシチーにも、惑星の資格。いちょうSは、キャリアの浅さやレース展開に泣き、3着に終わったものの、首差し・背中・四肢に、力がみなぎるいい馬だ。もちろん、完成度ならウインマーレライ。ディープインパクトとマツリダゴッホという、可能性の差のぶん、△としたが、デビュー戦の上がりは33秒2。アスター賞は中山の急坂を、推定11秒6―11秒1―11秒0で登板。ディープの子供たちを相手に、クラシックを最後まで戦い切れるか。ここが正念場。コスモバルクの再来――もしくは、それ以上を噂されるプレイアンドリアルとは、果たしてどういう馬なのか。レースを見る限りでは、力が少し上へと抜ける感じで、パワー型のフットワークにも思うが、実物をパドックで。そして返し馬で検証してみたい。

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