丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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10月27日 東京11R 天皇賞(秋)(G1)

丹下日出夫の見解

【もうひとつギアがある】ジェンティルドンナの凄味と能力のマキシマムは、オークスとジャパンC制覇に集約。左回りの東京には、もうひとつギアがある。ダービーを0秒2凌駕する、オークスの2分23秒6・5馬身差の独走劇は、今も脳裏に鮮やか。秋のJCでは、走破タイムを2分23秒1に更新。レースの上がりを1秒9も上回る、32秒8の末脚を駆使。両レースともに直線残り400mからスイッチが入ると、フットワークが大きくなり回転力が増し、10秒台の爆発的な脚力でオルフェーヴル以下を完封。左回りは伸び脚が違う。2400mにも鮮烈な勝ち鞍はあるが、母は芝6ハロンのGIを2勝、母系は本来スピード色が濃い。ドバイシーマCや宝塚のレース運びや折り合い加減を見ると、4歳秋の今は、そして休養明けのテンションの高さを考えれば、2000mのほうが爆発力を生かしやすい。宝塚記念は、ドバイ遠征明けの目に見ない疲労や、梅雨時特有の粘着質な芝の影響もあったか。ゴールドシップの厳しい押圧にも合い3着敗退したが、阪神と東京では芝の質が違う。8月末に栗東に帰厩し、9月早々には坂路で初時計をマーク。海外遠征明けの前回と異なり、乗り込みも丹念でハミ受けも良好。枠順は中間枠の9番。トウケイヘイローをリード役に、内のエイシンフラッシュの出方をうかがいながら、ギアの入れどころに専心する天皇賞だ。当面の敵エイシンフラッシュは、前哨戦の毎日王冠でシュミレーションを完了。前年の盾制覇の原動力となったM・デムーロ騎乗とあれば、得意のスローの瞬発力勝負になればもちろん。たとえ平均ペース以上に流れたとしても、脚の使いどころと追い出しのタイミングを外すことは考えにくい。単穴はコディーノ。毎日王冠は前半5F・1分0秒8のスローを出遅れ。無理に追い上げるよりはと、最初から後方待機も頭にあったようにも思うが、上がり32秒7はメンバー中最速。天皇賞のために、あれはあれで正解だったと振り返る一戦になるかもしれない。枠は1番。出遅れなく折り合いさえすれば、好位のポケットで脚をため、錐をもみ込むようにして馬群を割り、突き抜けてくるシーンも頭に描いておきたい。惑星はトウケイヘイロー。鳴尾記念を起点に、函館記念・札幌記念と、コースや馬場--スロー・ミドルを問わず、淡々と秀逸なラップを積み重ね、重賞3連勝の軌跡の中においてGI仕様へと自身を昇華。戦法はストレート。逃げ切りをもくろむ武豊に迷いはない。大外枠のヴェルデグリーンも直線一気に虎視眈々。オールカマーは1000m通過が59秒6-2000m通過が1分59秒6という澱みのない流れの上に立ち、中山の急坂を外一気に33秒6なら、これは本物。ジャスタウェイも、まだ調整途上にしろ、調教パートナーであるゴールドシップをアオる動き。昨年は毎日王冠2着で息が上がったが、今年は上がり32秒7の毎日王冠の勢いを保って本番へと駒を進めてきた。

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