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　◎キズナは「ディープインパクト×ストームキャット」という組み合わせで、ファレノプシス(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯)の半弟にあたる良血。母方にストームキャットを持つディープインパクト産駒は、仏1000ギニー(G1)を勝ったビューティーパーラーを筆頭に、アユサン(アルテミスS?2着)、インパラトール(萩S)などコンスタントに走っている。名馬ナリタブライアン、ビワハヤヒデの近親で、母方の力強い血の影響か、前走の黄菊賞(500万下)では渋った馬場を苦にせず、12秒5?11秒7?11秒6と尻上がりに速くなる流れを楽々と差し切った。

　土曜日は雨の影響が残る馬場状態が予想されるので、この馬にとってはプラスだろう。今回は京都外回りから阪神内回りに替わり、直線が約50m短くなるが、7頭立ての団子状態からじわじわ加速する展開が予想されるので、先行勢から置かれることはない。遅いペースでも折り合いが付き、脚を溜められるのがこの馬のセールスポイントで、馬群の外側につけて最後の直線では大外に持ち出してくるはず。内が荒れて外伸びとなっているであろうコースで理想的な競馬ができる。

　○ラウンドワールドはドリームパスポート(神戸新聞杯、きさらぎ賞)の4分の3弟。この馬も札幌2歳S(G3)では外を回らされる不利が響いたので少頭数なのは好材料。「ディープインパクト×トニービン」でステイゴールドの近親なので、渋った馬場は苦にしない。ただ、間隔があいたのでやはり完調というわけにはいかないだろう。

　▲エピファネイアは「シンボリクリスエス×スペシャルウィーク」で、母は名牝シーザリオ。パワーを兼備したタイプなので馬場状態には左右されない。ただ、折り合い面に懸念があり、スロー必至で少頭数、しかも外枠となれば、これまでのようなパフォーマンスを見せられるかどうか微妙ではないかと思う。実力は認めても今回は3番手評価。