問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【レジェンドは続く】ローマンレジェンドは、目下ダートは6連勝。今春の灘Sを1分48秒5のタイレコード。新設の中京とはいえ、ジュライSもレコード(後続に1秒の大差)。記録面においても、GIの頂点をうかがえる準備はできていた。その2戦の圧勝振りや数字を思うと、前2走のエルムS・みやこSは、ともにクビ差。一線級のそろう重賞路線ともなると、さすがに一筋縄ではいかず、壁を感じたのも確か。しかし、3キロの斤量差があったとはいえ、エルムSは、マイラー色の濃いエスポワールシチーに分のある小回り札幌の1700ダート。良馬場で1分42秒2という時計は、実質のコースレコードといっていい(従来は、脚抜きのいい重馬場でマチカネニホンバレの1分41秒7)。全盛期に近いデキのエスポワールシチーを、クビ差でも競り落とした自信は、着差以上に大きかったハズだ。前走のみやこSも、馬群に包まれ、行き場を探しながらの苦しい競馬。ただ、着差はクビだが、先団がばらけるのを、探し待つ余裕もあった。スムーズなら1、2馬身差は突き抜けていただろうし、変に勝ちを意識過ぎる岩田より(先週のJCのジェンティルドンナのように)、デムーロのほうが、素直な追い出しが可能かもしれない。1分49秒6という走破タイムも水準。何よりも、57キロというJCダート指定の斤量のノルマもクリアできた。さらにもうワンランク上の、高見に立つためのJCダートだ。そのローマンを、ひと呑みする可能性があるとすればワンダーアキュート。JBCクラシックは、トランセンド、シビルウォー、ソリタリーキングが出たり入ったりの乱ペースに恵まれたことも確かだが、展開の利云々を加味しても、5馬身差独走は凄まじい。体重こそ501キロだったが、馬体のラインはキチンと保っていた。ちなみに、JBCクラシックの2分12秒5は、過去川崎でおこなわれた4度のJBCで最速(あのヴァーミリアンより速い)。時計も強固だ。ひも解けば、先行有利の昨年のJCダートを猛然と2着に追い上げ、あのスマートファルコンを東京大賞典でハナ差に追い詰めた実力馬。逆転の単も十分。ローマンを基軸にとれば、みやこS2着のニホンピロアワードは、▲の位置で落ち着いて当然。馬体が張って、今馬が唸っている。別路線組ならイジゲン。武蔵野Sの1分36秒4という時計は、GIで勝ち負けまでの説得力に乏しいが、ムーアの連続騎乗、好スタートを前提に、まだ新味が期待できる。エスポワールシチーは南部杯勝ちでGIタイトルは7つ。1800mは気持ち長いが、立ち回り一つで好勝負。JBCクラシック2着のシビルウォー以下は、ワンダーとの着差は5馬身。キツい競馬はしたが、その着差の間に、みやこS組他が、なだれ込む図。
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