丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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10月28日 東京11R 天皇賞(秋)(G1)

丹下日出夫の見解

【これぞ完成形】ルーラーシップよ、奮い立て。そのキャリアにおいて、3歳春のプリンシパルSを起点に、鳴尾記念を1分44秒9のレースレコードで快勝。アブミの外れる大出遅れを挽回し、外一気を決めた4歳秋の金鯱賞。AJCC制覇、クイーンエリザベスII世Cの楽勝と、幾度も能力の片鱗は示してきた。ま、春の宝塚記念はオルフェーヴルに、確かに完敗。しかし、スタートで後手は踏んだものの、2コーナーを抜けるまでに、コースロスのない中団前よりの内目。3コーナー手前でジンワリと外にもちだし、あとはゴールになだれ込むのみと思えたその一瞬。馬場の内めから、スルスルとオルフェーヴル。気がつけば、何か次元の違う別な生き物が、ルーラーのひとつ前を走っていた。陣営にとっては「このデキで負けてしまうのか」――残念という言葉では補えない、ショックがありあり。ただ、先着を許したオルフェは、凱旋門賞2着の、ひょっとしたら実質の世界最強馬?。少なくとも春シーズンは、オルフェに次ぐ、西の横綱格であったことは間違いない。木曜日発表の体重は宝塚記念から30キロ増だが、首、肩、胸前、後肢の筋肉が盛り上がり、それでいて腹周りは引き締まって映る。増加分はすべて成長ぶん、これぞルーラーの完成形。あの宝塚から、もう一段上の、凄味のある体を造り上げてきた。不良馬場の金鯱賞・AJCCで2勝をマーク、雨も大丈夫。逆転があればダークシャドウ。札幌記念をひと叩きして、いよいよGIモードに突入。大レコード決着となった、昨年の天皇賞1分56秒2・半馬身差2着の内容は、一年たっても色あせてはいない。割って入ればフェノーメノ。セントライト記念は、ダービー2着の実力と秋の決意がにじみ出る4角先頭の横綱相撲。しかも、5F連続の11秒台のラップで完勝。3歳と古馬の違いこそあれ、タマモクロスやスーパークリークなど「底力型」と呼ばれる、歴代の秋の盾の勝者と同レベルの数値を前走で示している。昨年の覇者トーセンジョーダンも、ギリギリだが間に合った。個人的には、言われているより、仕上げは進んでいるように思う。オールカマーを完勝したナカヤマナイトは、春とは別馬のようにパワーアップ。カレンブラックヒルの毎日王冠は、前後半のバランスが秀逸。あのラップなら、2000mでも勝負になるが、ただ8枠が痛い。エイシンフラッシュの取捨にも迷ったが、デムーロ騎乗なら押さえに。

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