問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【あの造形美はどうだ】初夏のGI・オークスの主役はミッドサマーフェアだ。GIに駒を進めるまで8戦を要したものの、起点となるのは君子蘭賞・1分49秒7。同日に行われたGIIIの毎日杯と、わずか0秒1差のHレベル決着だったが、その内容を精査すると、 ■君子蘭賞 ミッドサマーフェア・1分49秒7(重) (1000m通過・59秒3) 上がり3F・12秒8―11秒7―13秒3 ※レースの上がり37秒8―勝ち馬の上がり36秒2 ■毎日杯 ヒストリカル・1分49秒6(重) (1000m通過・1分1秒3) 上がり3F・12秒0―11秒3―12秒7 ※レースの上がり・36秒0―勝ち馬の上がり35秒4 前半のラップが2秒も異なる、ハイペースとスローのちがいはあるものの、君子蘭のマイル通過は1分36秒4。同日の古馬1000万の、芝マイルの勝ち時計は1分37秒5。通過ラップもタフで精密。レースの質そのものは、明らかに君子蘭が上だった。次走のフローラSは、1000m通過が1分2秒1という、典型的なスローの上がり勝負。ラスト3Fのレースラップは11秒4―11秒2―11秒5(3Fは34秒1)だったが、抜け出すと遊ぶ余裕で、レースの上がりを0秒6も上回る33秒4の瞬発力を披露。君子蘭の時計の意味を証明すると同時に、前走比10キロ増の454キロ。これほどタフに使って、実の入る3歳牝馬というのは、近年目にしたことがない。最終追い切りは坂路。48秒8という破格の調教タイムをたたき出し、オークス制覇へ態勢は万全。光沢のある青鹿毛の皮膚感は、例えるなら、あのエイシンフラッシュの、ダービー制覇時の肌艶や造形美に近い感覚とでもいえばいいのか。大一番を前に馬体が張りに張っている。3連勝で、いざ頂点のGIへ。当面の目標はヴィルシーナの先行力。桜花賞はジェンティルドンナの瞬発力に屈し、2着に惜敗したが、自身でレースを作り勝ちに行っての0秒1差。牡馬相手に2000mのエリカ賞勝ち。クイーンCで東京もシュミレーション済み。2400mなら、少なくとも桜花賞の着順は逆転できる。もちろん、ジェンティルも、牡馬混合のシンザン記念を、過去10年で2番目の1分34秒3という好タイムで制覇した実力馬。本質はマイラーだが、上がりに比重の高い切れ味勝負になれば、総合力で好勝負に持ち込める。桜花賞を0秒2差の3着に粘り込んだアイムユアーズにも、同様なことがいえるし、距離?の同馬にとって、最内枠とウィリアムズは、何よりの贈り物。1800m戦は1・2着のメイショウスザンナ。2000mの忘れな草賞を勝ったキャトルフィーユも、距離延長で粘り込み。あくまで想像の内だが、「もし、状態がよく桜花賞を勝っていたら」、ハナズコールにも連下の目?
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