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　過去5年の関屋記念を振り返ると、調教本数の多いタイプが馬券圏内に入っていない、運動量を必要とするマイル重賞としては珍しい調教傾向があるレース。ただ今年は前哨戦に中京記念やNST賞という、この時期に新設された重賞やオープン特別の影響でその傾向もガラリと変わるだろうと予測しています。

　その中京記念は一杯平均坂路のフラガラッハが後方一気の差し切りを見せたレースでしたが、2着3着は標準併用。もともと併用調教馬は13番人気3着マイネルスケルツィ(2009年)や10番人気3着リザーブカード(2010年)など、過去5年で毎年馬券圏内に入っている調教タイプなので、中京記念との連動性、過去の関屋記念というつながりから「併用重視」を予想の基本にしたいと思います。

　該当馬は3頭いますが、◎ドリームカトラスと○メイショウカンパクを上位評価したのは「日曜左回りのDP追い切り」。今年の新潟開催でも豊栄特別でこの調教に該当していたエアワンピースが快勝。左回りへのスパーリング効果はかなり高いのでしょう。

　特に最終追い切りが栗東坂路だった馬の成績は[3-3-0-5]で単複の回収率が100%を超えます。◎ドリームカトラスは栗東坂路で終い最速ラップの追い切りができましたし、5日のDPでは3F36秒、1F11秒という左回り対応が完璧な調教。これは中京記念2着のショウリュウムーンと同じ調教傾向でもあり、関屋記念と中京記念が連動するのであれば、この共通する調教は重要なファクターになりそうです。

　休養明けの○メイショウカンパクですが、その仕上がりは陣営のコメント(弱気)ほど悪く思いません。なぜなら、額面の調教内容は新潟競馬場好走時とほとんど変わらない点。最終追い切りで終い最速ラップを踏めなかった分、ドリカトとの差をつけましたが、雨の影響を大きく受ける馬場になれば、こちらの方が上位かも知れません。

　夏開催の新潟芝1600mは須貝尚介厩舎の鉄板スポットですから、それだけで▲アスカトップレディは買えます。さらに厩舎の勝負調教にも該当した今回ですから、馬券圏内を賑わす可能性は大いにあるでしょう。

　そして最後になりますが、10頭もの馬に△を打ったことをお許しください。特にキョウエイストーム、レッツゴーキリシマ、ネオサクセスといった美浦坂路追い切り馬は、過去に美浦坂路で追い切って勝ったカンファーベスト(14番人気)、レッツゴーキリシマ(6番人気)を連想させるので、押さえざるえませんでした。

1.キョウエイストーム
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均トラック

2.アスカトップレディ
今回：乗込坂路
前回：馬ナリ平均坂路

3.エーシンリターンズ
今回：標準多め併用
前回：標準坂路主体

4.ラインブラッド
今回：標準坂路
前回：一杯平均坂路

5.スマイルジャック
今回：標準トラック
前回：標準多め併用

6.チャームポット
今回：標準坂路
前回：標準坂路

7.ゴールスキー
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

8.マイネイサベル
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

9.スピリタス
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均併用

10.レッツゴーキリシマ
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

11.シルクアーネスト
今回：一杯平均トラック
前回：標準坂路主体

12.レインボーペガサス
今回：標準坂路
前回：標準坂路

13.メイショウカンパク
今回：標準併用
前回：標準多め併用

14.ドナウブルー
今回：標準坂路
前回：急仕上げ坂路

15.ネオサクセス
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

16.オセアニアボス
今回：一杯平均坂路
前回：標準坂路

17.エアラフォン
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

18.ドリームカトラス
今回：標準多め併用
前回：一杯平均坂路