既に「イタリアンレッド対キングトップガン」だけに興味が集約された「サマー2000シリーズ」とは対照的に、まだまだ全く予断を許さない「サマースプリントシリーズ」。その3戦目・北九州記念が今週末に行われます。 北九州記念(G3・小倉芝6F) 2006:32.9-35.1=1'08"0(コスモフォーチュン) 2007:32.1-35.6=1'07"7(キョウワロアリング) 2008:33.0-34.5=1'07"5(スリープレスナイト) 2009:32.7-34.8=1'07"5(サンダルフォン) 2010:32.1-35.0=1'07"1(メリッサ) ※「テン3F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。 「前半ずっと下りで、直線は平坦」というコース起伏のせいもあり、毎年、「テン3F32秒台」→「上がり3F35秒前後」という「超」前傾ラップになっています。このため、同じローカル小回りでも、前半上り坂がある函館や福島とはちょっと違う資質が要求され、ある意味前半急な下りがある中山や阪神を追走できるスピード馬が好走する傾向も。但し、ラストの急坂を利して差すタイプでは平坦では伸びず、結局過去の好走馬を見てもサンダルフォンを筆頭に「直線平坦コース専用馬」が最大限力を発揮することが多くなっています。過去の好走馬の中で、中山や阪神でも安定した強さを誇っているのは、2008年勝ち馬スリープレスナイトぐらいでしょう。 つまり逆に言えば、「中山や阪神では急流を追走できるが、ラスト急坂で止まってしまう」タイプの馬の巻き返しの方が妙味があるレース。そして「前半上り坂がある福島や函館では前半スピードが乗らないが、しっかり伸びてよく差している」タイプの前進が狙いということになります。前半に「上り→下り」がある京都も、後者の「よく差したタイプ」が合致しそう。あとは、同じ「前半下り」の新潟5F戦で「よく差した」馬も、距離延長で嵌るパターンがあります。 という訳で、注目は「高松宮記念・CBC賞で先行した馬」「アイビスSDで速い上がりを使った馬」、或いはこれに準じる条件での好走がある馬。そして「小倉6Fでハイレベル実績がある馬」も当然見逃せません。 その上で「ハイペース差し決着」をベースに予想するところですが…しかし今年は、小倉開催が例年より2週遅れで開幕したため、例年より馬場悪化の進行が遅く、逃げ・先行馬の台頭もそれなりにありそうです。あまり差し馬に拘ることなく、素直に力関係で絞る方がいいでしょう。 ●注目馬=ヘッドライナー・エーシンリジル・テイエムオオタカ(中山・阪神6Fで先行して好走)、エーシンヴァーゴウ・サアドウゾ(新潟5Fで速い上がりで好走)、サンダルフォン・スカイノダン(過去の小倉6F重賞で好走)
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