の予想

7月31日 小倉11R 小倉記念(G3)

の見解

 今週末の重賞は、平地の小倉記念と障害の小倉サマージャンプ。小倉が暑くて熱い週末になりそうです!…と言いつつ、そんな折に私は函館に現地参戦の予定ですがf(^^;

 サマー2000シリーズ第3戦・小倉記念は、真夏のローカルハンデ重賞。前走重賞で馬券になった馬すら1頭しかいないという大混戦メンバーで、予想のしがいがありそうです。

小倉記念(G3・小倉芝10F)
2006:34.7-47.8-35.3=1:57.8(スウィフトカレント)
2007:34.9-48.5-35.3=1:58.7(サンレイジャスパー)
2008:34.8-48.1-35.0=1:57.8(ドリームジャーニー)
2009:34.7-47.8-35.8=1:58.3(ダンスアジョイ)
2010:34.3-48.4-35.2=1:57.9(ニホンピロレガーロ)
※「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

 過去5年のラップを見ると、一目瞭然。「テン3Fは34秒台」「中盤4Fは48秒前後」という、明らかな急流になっています。これは「小回りで直線短いので早めに動かないと届かない」というコース設定によるもので、更に「向こう正面がずっと下り坂なので、中盤で脚が溜まらずに加速してしまう」という起伏の影響が大きく出たものと言っていいでしょう。つまり、メンバーに関係なく同様の展開になる材料があるのだから、決して無視できない要素ということになります。

 余談ですが、ラップに興味がない人の中には「ラップなんてメンバー次第で変わるんだから、もっと馬固有の血統や馬体を見た方がいい」と考える人も多いでしょう。しかし一定の条件が揃えば、ここまで毎年同じラップになり、同じような資質が問われることは覚えておいて損はありません。先週の函館記念でもここで挙げた「注目馬」に1-3着馬全てがいたように、荒れるイメージで攻め手がなさそうな重賞で大きな手掛かりとなることもあります。
※函館記念の予想(http://yoso.netkeiba.com/?pid=yoso&id=201102020411&yid=270856&mode=kaime)

 では、テンも中盤も速い「急流」になる小倉記念はどのような馬を買えばいいのでしょうか。

 第一に「急流でスピード負けしない、8-9Fでも追走できる機動力がある馬」。但し純粋なマイラーでは失速するので、10Fでも一定の実績がある方がいいのは言うまでもありません。今回で言えば、9F重賞でも置かれずに追走する脚があり、10F重賞でも勝ち負けする底力を見せている、ナリタクリスタル・イタリアンレッド・サンライズベガなどはこれに該当するでしょう。

 そしてもう一つの好走パターンは「大回り長距離戦でバテないスタミナを見せている差しタイプ」。特に「小倉と同様に直線手前に下り坂がある京都外回り長距離戦」で格の高い実績を持っているステイヤータイプが、一見脚が遅くて間に合わないかと思わせておいて、下り坂で加速したまま止まらずに差し込む、という好走を見せています。一昨年の勝ち馬ダンスアジョイや、昨年の1、3着馬ニホンピロレガーロ・スマートギアは、それぞれ京都GI・GIIでの好走やOP勝ちという実績がありました。今回で言えば、菊花賞・京都大賞典で上位入線の実績があるヤマニンウイスカー・サンライズマックス・トーホウアランあたりがこれに該当します。大回り長距離戦という意味では、ダイヤモンドS3着があるキタサンアミーゴもこれに準じます。

●注目馬=ナリタクリスタル・イタリアンレッド・サンライズベガ(9Fを追走する機動力と10Fで勝ち負けする底力を兼備)、ヤマニンウイスカー・サンライズマックス・トーホウアラン・キタサンアミーゴ(スタミナ勝負の大回り長距離戦で格の高い実績)。

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