丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

12月11日 阪神11R 阪神JF(G1)

丹下日出夫の見解

【牝馬クラシックの星】人々の目に映るイチオクノホシの輝きは、いまはまだ、チラチラとして光源の曖昧な二等星。しかし、前走のサフラン賞の末脚は、来春の牝馬クラシクの行く末を照らす可能性に満ち満ちている。前半1000mは59秒4のスロー、しかも馬場はやや重。1分22秒4という走破タイムは一見平凡に映るが、11秒4―11秒5―11秒5(3Fは34秒4)というレースラップに対し、自身の上がりは33秒4。トップスピードに乗った残り2ハロンを、推定11秒0―11秒0以上で駈けきった。開催は異なるものの、GIIIの京王杯2歳Sと、走破タイム(1分22秒1)、勝ち馬の上がり(33秒6)と、ほぼ互角。当メンバーの中では、もっとも鮮烈な数字を残しているし、あの加速力をもってすれば、当然1F延長もOK。馬柱を見ると、新馬戦・前走は出遅れ。不器用なストレッチ勝負の追い込み馬に映るが、前走のサフラン賞は、出遅れとはいっても、一旦は中団。馬込みの中で頭を上げてもいない(操縦にクセのある、難しい馬ではない)。地味な調教も、輝きを覆い隠す一因となっているが、栗東に比べ、負荷の軽い美浦坂路でも、38、39秒台がやっと。攻め馬の数字は気にしなくていい。ちなみに鞍上はデムーロ。タメようと思えば、さらにタメも利くし、堂々好位の横綱相撲に転じる可能性だってある。GIにおける、外国人ジョッキーのアレコレを、忘れてはいけない。同馬に準ずるのはサウンドオブハート。新馬戦は新潟の芝1400m。新潟の内回りは、平均ラップの12秒台で推移するため、その価値が計りにくく、扱いが軽くなりがちだが、ラスト2F目・11秒5は実は出色。ちなみに、走破タイムは1分22秒3(後続に4馬身)。新潟2歳Sの覇者モンストールは、同コースの新馬戦を1分22秒7。ラップの精度は、サウンドのほうが上だった。二戦目の芙蓉Sも、1分35秒5と、時計は地味だが、ラスト3F・12秒0―11秒3―11秒4というレースラップ(3Fは34秒7)に対し、自身の上がりは34秒2。中山の急坂を、推定11秒フラットで駈け上っている。デビュー前の、坂路1F・11秒4という調教タイムや、この中間の芝・ウッドコースの追い切りにも能力が凝縮。血統こそ異なるものの、こちらも昨年の芙蓉Sの勝者ホエールキャプチャの軌跡をなぞっている。まとめて負かせばジョワドヴィーヴル。新馬戦のラスト2Fのレースラップは11秒6―11秒0。キャリア二戦のぶん、単穴評価に止めたが、姉ブエナビスタに準ずる大器の相を、初陣のラップから読み取ることができる。惑星はトーセンベニザクラ。赤松賞・1分34秒5・上がり33秒2は、一昨年の赤松賞のアパパネと内容は互角。総合的な時計という点で、アナスタシアブルーの新馬戦・1分34秒4にも注目。確たる数字の裏付けと鮮烈さに欠けるぶん、連下扱いとしたが、ファンタジーSの勝者アイムユアーズも末脚堅調。

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