ローズSは、桜花賞1、2、4着馬とオークス1、3、4着馬が揃い、まさに秋華賞の一大前哨戦。春先には三冠確実とも言われたレーヴディソールがいないなかで、さらに混迷深める秋の三冠目を占う一戦となりそうです。 外回り施行になった過去4年間で、前走条件戦を使って連対した馬は皆無。重賞初挑戦で馬券に絡んだ馬は09年3着のクーデグレイスただ1頭と、明確に実績馬で決着するレースとなっています。言うまでもなく春のクラシック組が圧倒的有利です。 桜花賞(G1・阪神外8F):34.6-23.9-35.4=1'33.9(マルセリーナ) ※ラップは「テン3F-中盤2F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。 オークス(G1・東京12F):35.9-37.0-37.5-35.3=2'25.7(エリンコート) ※ラップは「3F×4ブロック」で表記、( )内は勝ち馬。 今年の春クラシックは、二冠ともかなり優秀でした。 桜花賞が「テン3F」が過去5年で最速という前傾ラップで、スピードと底力が測られたもの。オークスは「第3ブロック」が過去5年で最速、「第2+3ブロック」でも2番目の速さという、中盤が速いハイレベル決着で、スタミナと底力が測られたもの。基本的に例年以上に「格」が保証されそうです。 ただ、桜花賞4着メデタシが500万下を勝ちあぐねていたり、オークス2着ピュアブリーゼ、5着スピードリッパーが紫苑Sで12、13着に沈んだりと、意外と夏から秋競馬で結果を出していないのはちょっと気になるところ。これらの馬は二冠のうち片方でしか結果を出していないことを重く見て、「二冠の両方で好走した馬」以外には、条件戦で強いレースをした馬が応戦できる可能性は考えておいた方がいいでしょう。 そう考えると、やはり二冠でともに4着以内のマルセリーナ・ホエールキャプチャは外せないところ。片方でだけ上位入線の組では、やはり中盤ずっと速かったオークスで、速い上がりを使ったエリンコート、マイネイサベルの持続力を評価することになります。 条件戦組では「中盤緩み過ぎないレースで速い上がりを使って1000万勝ち」ということで、ビッグスマイル、マイネジャンヌが浮上しますが、500万で負けたとはいえ急流でずっと外を回して4着のメデタシと比べても明らかに上位とまでは言えない水準。一角崩しの可能性はありますが、やはり信頼にはいたらなさそうです。 ●注目馬=マルセリーナ・ホエールキャプチャ(ハイレベルな二冠両方で上位入線)、エリンコート・マイネイサベル(オークスで上位の持続力)、ビッグスマイル・マイネジャンヌ(条件戦でそれなりの持続力)
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