サマースプリントシリーズ最終戦、というよりも秋競馬の開幕を告げる雰囲気のセントウルS。今年もスプリンターズSの前哨戦として、外国馬を含め一流馬が出走してきました。 阪神6F戦は「前半だらだら下って、ラストで急な上り坂」というコース設定。中山と似た起伏なので、前半が極めて速い「前傾ラップ」になりそうですが、内回りコースなので外回りを使う中山よりコーナーがきつく、そのせいもあって比較的平坦なラップが刻まれることが多くなっています。 G2のセントウルSでもテンが32秒台になるようなことはなく、テンも上がりも「33秒台後半」程度の平均ペース。そのなかで、いかにキッチリ脚を使い切れるかの勝負となっています。 セントウルS(G2・阪神6F) 07:33.4-33.7=1:07.1(サンアディユ) 08:33.5-33.8=1:07.3(カノヤザクラ) 09:33.8-34.0=1:07.8(アルティマトゥーレ) 10:33.9-34.1=1:08.0(ダッシャーゴーゴー) ※「テン3F‐上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。 通常、阪神6F重賞は年1鞍しかないので、別路線組から「この舞台向きの適性」「別定G2に対応できる」馬を見付け出すのが妙味の追いどころ…なのですが、今年は3月のG1・高松宮記念、6月のG3・CBC賞と、既に重賞が2つ行われており(3歳重賞ファルコンSを含めると3つ)、同舞台でのパフォーマンスが当然重要な物差しとなります。 CBC賞(G3・阪神6F):33.8-34.3=1:08.1(ダッシャーゴーゴー) 高松宮記念(G1・阪神6F):33.6-34.3=1:07.9(キンシャサノキセキ) ファルコンS(G3・阪神6F):34.0-34.7=1:08.7(ヘニーハウンド) ラップ的には昨年セントウルSとCBC賞がやや緩い流れ、高松宮記念がテンも速く好時計のハイレベル、ファルコンSはテンも上がりも遅く当然古馬とは差がある内容でした。 となると当然、セントウルS・CBC賞を勝ち、高松宮記念はいつもより前に行って4位入線のダッシャーゴーゴーは、人気でも外せないことになります。 昨年セントウル4着・CBC賞2着のヘッドライナーは高松宮記念では着外に沈んだので流れ次第、逆に高松宮記念2着のサンカルロは急流を利した形でこちらも流れ次第。これならば、夏の上がり馬にもチャンスはありそうで、テンも上がりも速いアイビスSDの上位馬、上がり止った北九州記念でしっかり伸びた馬には注意を払いたいところです。 尚、今年の外国馬は共にテンで行けない馬で、昨年2着のグリーンバーディーも更にズブさを増している臨戦過程。開幕週ではかなり厳しいと見ます。 ●注目馬=ダッシャーゴーゴー・ヘッドライナー・サンカルロ(阪神6F重賞で上位のパフォーマンス)、エーシンヴァーゴウ・エーシンリジル・トウカイミステリー(アイビスSD・北九州記念上位馬)
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