問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!
【スケール勝負】牝馬三冠最後の秋華賞は、アヴェンチュラが射止める。遡れば、2歳9月の札幌2歳Sを、最速の上がりで堂々2着した、半姉にオークス馬トールポピーの名も連なる血統馬。確かに昨年の札幌2歳Sは、父ジャングルポケットやロジユニヴァースのような、記録的価値はない。しかし、牡馬混合の中距離ベースの重賞で、勝ち負けした牝馬は、いつの時代も大事。脚元と相談の一族ゆえ、時にガタも来るし、春シーズンは、阪神JF4着で幕を閉じたが、順調に事が運んでいれば、例えばレーヴィディソールは桜花賞。アヴェンチュラはオークスで勝ち負け。3歳世代の頂点で、鎬を削った可能性が高い。阪神JFで462キロに細化した馬体も、復帰緒戦の漁火Sが490キロでの完勝。前回のクイーンSは、一旦外から被される苦しい展開をハネ返し、並みいる古馬牝馬を一蹴。パワーを要する札幌の洋芝を、1000m通過・58秒4という平均ラップの上にたち、レコードに0秒2差の1分46秒6。通過ラップから逆算すると、スタート後の1F以外は、すべて11秒台で走破。上がりのみに比重の高いローズSより、時計やラップの強靭さは一枚上だ。札幌から栗東、そして当日輸送が加わると、体重減も予想されるが、10キロ程度なら許容範囲。牝馬限定の2000m重賞なら、スケールと存在感は一枚上とみた。逆転があれば、ホエールキャプチャの瞬発力。レーヴディソールやアヴェンチュラのリタイアにより、春二冠は人気という目に見えないプレッシャーも背負って戦ってきたが、前哨戦のローズSで桜花賞馬・オークス馬を完封。スローの上がり勝負とはいえ、好位のポケットでレースを進め、ラスト3Fのレースラップは11秒2―10秒9―12秒0。内回り2000mの秋華賞の立ち位置も確認できた。久々を使われ、筋肉の張り、グリップ力も大幅に上昇。馬体に力がみなぎっている。課題はスタンド前発走だけ?桜花賞馬マルセリーナは、春と比べると若干腹回りにシャープさが欠ける。その重さが、前回のローズSは、気負い気味や、詰めを甘くもしたか。ただ、6着に失速はしたものの、鞍上の福永は、正攻法の好位からの競馬を試して、さてどうか。微妙に伸びを欠いたことで逆に、腹は決まった。桜同様、末脚勝負に徹すれば巻き返し十分。マイネイサベルは、最速の上がりでローズSを2着。正直、ツボにハマった――二番は利かないのではないかとも思ったが、前走後は栗東滞在。馬体を維持できていれば、連下に押さえておかなくてはならない一頭。紫苑Sはカルマートとデルマドゥルガーのマッチレースによるレコード決着。9月の中山・紫苑Sは、毎年のように好タイムが続出。時計を鵜呑みにはできないものの、ラップの内容や精度は、前年のディアアレトゥーサのレコードよりは、断然上だ。ちなみに勝者カルマートは、タフな南W追いを中間3本以上消化。まだオツリがあるし、アンカツも案外と色気?。デルマドゥルガーも、春は直前輸送で馬体が減ってしまったが、早々に栗東入りして、10月5日にはCWで93秒5―63秒1―37秒4―12秒5の7F追いを敢行。カルマを買うなら、デルマも買い?
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