丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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12月3日 中山11R ステイヤーズS(G2)

丹下日出夫の見解

【初重賞制覇へ】ビートブラックは、昨年の菊花賞3着馬。大阪―ハンブルクCなど、2400メートルで3勝を挙げているマラソンランナー。ただしステイヤーは、トップギアに入るまでに時間がかかる。前回のアルゼンチン共和国杯も、直線に向かい、いざ追い出しを開始し始めたところで前をカットされ、内に進路を切り替えるロスが痛かった。3600メートルなら、ある程度思う通りのポジションを奪える。京都大賞典では、安藤勝騎手とのコンビで、しぶとく馬群を割って2着に好走。ベテランならではの手綱も加味して初重賞制覇へリーチ。実績なら、もちろんマイネルキッツ。天皇賞(春)を、1・2・6着という、実績や格は文句なしのナンバー1。だが、前走の京都大賞典は、ビートブラックとは0秒8差。臨戦過程や良化の度合いを考えると、今回はビートに分がある。割って入れば、一昨年のステイヤーズSの勝者フォゲッタブル。一年以上勝ち星から遠ざかっているが、一戦ごとに馬体の張りを取り戻し、最終追い切りはウイリアムズが跨り感触も確かめている。得意とする冬場・〔1121〕の中山に照準をあわせ、丹念に乗り込んできたモンテクリスエス。展開がカギになるが、菊花賞馬ビッグウィークも復調気配がうかがえる。ナムラクレセントは、前回のアルゼンチンは、気抜けするほど、春シーズンの気迫と張りにひと息。もう一戦、連下で様子見。

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