いよいよ秋の東京開催が始まります。開幕週のメインは、伝統のG2・毎日王冠。 今年もG1馬2頭を筆頭に、なんと出走11頭すべてが重賞勝ち馬というメンバーになりました。激しいレースになりそうです。 毎日王冠(G2・東京9F) 2006:34.7-36.2-34.6=1:45.5(ダイワメジャー、ダンスインザムード) 2007:34.4-35.0-34.8=1:44.2(チョウサン、アグネスアーク) 2008:35.8-35.0-33.8=1:44.6(スーパーホーネット、ウオッカ) 2009:35.8-35.9-33.6=1:45.3(カンパニー、ウオッカ) 2010:35.5-35.4-35.5=1:46.4稍(アリゼオ、エイシンアポロン) ※「テン3F-中盤3F-上がり3F」で表記、( )内は1、2着馬。 過去5年間の連対馬10頭のうち、7頭が「東京G1の連対馬」という分かりやすい傾向。やはり同コースでのG1好走は圧倒的に優位な実績と言っていいでしょう。ちなみに、東京8FG1で連対経験があるのがダンスインザムード・スーパーホーネット、東京10FG1で連対経験があるのがアグネスアーク・カンパニー、そしてその両方で勝ち鞍があるのがダイワメジャー・ウオッカ。やはり今年も唯一の東京G1勝ち馬=リアルインパクトは要マークということになります。 ただし、8Fと10Fの両方でG1勝ちと、強力な裏付けがあるはずのダイワメジャーは5、1、3着、ウオッカは2、2着と、意外と圧倒的人気を裏切っての取りこぼしが目立つのも事実です。9F戦という「非根幹距離」の設定と開幕週の馬場が展開的な紛れを生み、絶対的強者が負けるレースでもあるので、この点は注意が必要でしょう。 夏の上がり馬も複数いますが、今年は札幌記念、新潟記念がテンも中盤もかなり緩いスロー戦だったので、これらを先行して勝ち負けした組は、ここで上位の持続力の裏付けがあるとまでは言い難い状況でしょう。つまり、春までのハイレベル戦での実績上位馬に優位があると見ます。 春の中盤速いハイレベル戦という意味では、マイラーズC・大阪杯が該当するので、これらで好走したシルポート・ダノンヨーヨー・ダークシャドウに加え、先行して踏ん張ったミッキードリームあたりまで、展開次第ではチャンスがありそう。 昨秋のオールカマー・毎日王冠勝ち馬も含め、今回は今春以前のG2実績馬が、今夏の上がり馬の前に立ち塞がると想定しておきます。
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