丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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5月22日 東京11R オークス(G1)

丹下日出夫の見解

 今年の桜花賞は、4F通過が46秒7-1000m通過が58秒5の平均ラップ。20数年前のような、10秒台のラップが連なり、1000m・57秒を切るような熾烈な桜は遠い昔のこととなった。
 
 平均ラップ以下にペースが緩めば、馬群に包まれる馬も出るだろう。外枠を引いた馬は余分に脚も使わされる。
 
 事実マルセリーナも、「道中2?3回、ミスがあった」と、安藤勝騎手がレース後のインタビューで述懐していたが、前後左右にカベができれば逆に脚をタメることにもつながる。状況を味方に、瞬発力を研磨し、そうしてマルセリーナをワンランク上の馬に導くことができた。
 
 ま、「エルフィンの反動が意外に大きく、馬体を戻し戻しだけに、当日馬を見るまでは危ない」。なんて、下手な予想家もいたが(ワタシか)、デビュー当時のポサポサとした冬毛も抜け、肩口から胸前、そしてトモと、一戦ごとに、格段に各パーツが盛り上がっている。
 
 ちなみに、母は欧州の中でも、ややレベルの劣るイタリア産馬だけに、底力はどうか。距離適性もイメージし辛かったが、近年のオークスは、よほどのことがない限りスローよりの上がり勝負が大勢。桜から樫への道筋は、比較的容易だ。
 
 ブエナビスタやウオッカに比べると、確かに時計やラップの精度は落ちるものの、それでも1分33秒9は、桜の水準。2400mのオークスでも、まず大崩れはない。
 
 当面の敵は、外枠のロスをハネ返し、ロングスパートで桜花賞2着に詰めよったホエールキャプチャ。桜の再現が濃厚だ。
 
 前走は、平均ラップの外め16番枠。道中、動くに動けず、直線入り口では大外。人気を背負っていただけに、すぐさま追い出しに入らなければならないだろうし、一旦鼻面をマルセリーナの先へ伸ばすシーンもあったが、地力がなければ、最後はタレる。
 
 マルセリーナよりひと足先に手綱をしごく形で、結果2着に敗れたが、1番人気らしい競馬で、長く脚を使っている。
 
 ま、勝負事というのは、一度決した1、2着を覆すのは容易ではないが、パワー勝負の馬場(日曜は雨)と東京コース。真っ向勝負で奪い取ったクイーンCのレース運びが可能なら、池添騎手のひと工夫で逆転も十分。
 
 桜花賞上位二頭の力が抜けている。かといって、桜の後のトライアルも、時計・内容に特筆すべき材料が見当たらない。
 
 三番手評価のほうが、却って難解だが、一角が崩れれば、左回りのオークスに狙いを絞ったマイネイサベル。一週前にはタフな南Wで6F追いを敢行。前回とは調教過程が違う。
 
 同馬を尺度とするなら、フローラS勝者のバウンシーチューンも、切り捨てられない。
 
 忘れな草賞馬エリンコートは、二走前の1分47秒3で(同週のフラワーCが1分47秒0)、時計的には追いついているものの、ラップそのものにメリハリがない。
 
 ハブルバブルも、新馬戦の勝ちっぷり、立て直してウィリアムズというプラス材料はあるが、桜花賞の0.7差は少し決定的。グルヴェイグも、掲示板はあるだろうが、本格化は秋かなぁ…。

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