netkeiba

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　3歳牝馬路線の最終決戦。小回りで直線が短い京都内回りコース故に、かつてはブエナビスタが敗れたり、ジェンティルドンナが苦戦を強いられたりと、必ずしも実力馬が力量差を見せつけるとは限らない面がある。その上今年は桜花賞・オークスの覇者がいずれも不在。波乱が起きても全く驚けないだろう。

1.前走掲示板が最低条件

　過去10年で3着以内となった30頭の内、前走6着以下だったのは2頭のみ。そしてその2頭はいずれも3着止まりだった。17年2番人気で13着のファンディーナは前走6着、16年2番人気で4着のジュエラーは前走11着、14年2番人気で6着のレッドリヴェールは前走6着など、それ以前の活躍で人気に推された馬も前走成績が悪ければあまり信用できない。

2.三冠で唯一の小回り決戦

　阪神JF、桜花賞、オークスは広くて直線が長いコースで行われるが、秋華賞は小回り。異なる適性が求められる。昨年2着のミッキーチャーム、一昨年1着のディアドラ、16年ワンツーしたヴィブロス、パールコードらには札幌、中山等小回りコースでの実績があった。

3.ディープインパクト産駒が特注も

　重馬場になった一昨年を除く過去6年、毎年ディープインパクト産駒が連対している。それに該当する7頭の内、13年のスマートレイアー、昨年のミッキーチャームを除いた5頭にはレース上がりが35秒0以上掛かったオープン特別以上のレースで2着以上に入った経験があった。また、ミッキーチャームは上がりの掛かった札幌1800mで1000万下条件を勝ち上がってきていた。秋華賞は小回りコースで上がりが掛かるタフな消耗戦になりやすいことから、ディープインパクト産駒の中でも持続力を活かした実績のある馬が特注となる。


　条件を満たすディープインパクト産駒はカレンブーケドールのみ。今年のオークスは5年ぶりにレース上がりが35秒0以上掛かったが、それを好位で立ち回って勝ち負けに持ち込んだ。そして前走紫苑Sは小回りコースに対応し、休み明けながら早め先頭の競馬で強さを見せた。実績・適性共に申し分なく、不安材料は週末の台風の影響くらいだ。

　ダノンファンタジーはローズSできっちり立て直してきた。小回りコース自体に対応はできそうだが、経験のないコース形態でマークされる立場となると能力全開といかない可能性は十分にある。サトノダムゼルは3戦3勝。一気に相手が強くなるここでも面白い存在だろう。ただ、体格や走法からして京都コース自体が合ってなさそうなのがどうか。

　ブランノワールは距離合いそうで、小回りに対応する器用さもある。内枠を引ければ面白い存在。以下、京都コースが合っているレッドアネモス、時計が掛かる展開になれば一考したいエスポワール、実績上位のクロノジェネシス。