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4月14日 中山11R 皐月賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 荒れる皐月賞が続いている。最近3年間の勝ち馬の単勝人気は、古い方から順に8、9、7。また、1番人気はここ4年間連対を外している。近年の皐月賞は、クラシック中で屈指の波乱レースとなっている。

 有力馬が使い分けされる傾向が強まり、直接対決の機会がないまま本番を迎えることが多くなった。また、前哨戦の2000m戦はスローになりやすいので「スピードを要求される芝2000m」は、実質的に皐月賞が初めてになる。「荒れる皐月賞」の原因は、このあたりに求められそうだ。

1.スピードレースの経験が必要

 過去10年間の皐月賞馬で、前走で2000m以上の距離を使われていた馬は1頭のみ。最近は1800mのレースから距離延長で臨んだ馬が8連勝中だ。近年の皐月賞は、良馬場ならば1分58秒前後の決着になる。スローペースの芝2000mを戦ってきた馬は流れに乗り損ねる危険がある。

2.凡走からの巻き返しは難しい

 過去10年間の勝ち馬のうち8頭は前走で1着で、残りの2頭は前走で2着していた。また、2着馬についても10頭中8頭までが前走で連対していた(例外2頭はいずれも4着)。凡走からの巻き返しは難しく、前走で連対していることが勝利の最低条件になる。

3.差し一辺倒だと厳しい

 2018年は1番人気ワグネリアン、2番人気ステルヴィオともに後方から脚を伸ばしたが届かず7、4着に敗れた。2017年2番人気6着スワーヴリチャード、2015年1番人気6着サトノクラウンなど、最近の皐月賞で人気馬が凡走するケースは大半が「差して届かず」というパターンだ。前哨戦ではある程度の位置からの競馬をしていることが望ましい。


 アドマイヤマーズは朝日杯FSを2馬身差で完勝。共同通信杯は2着に敗れたが、勝ち馬より重い57kgを背負ってのもので、逃げる形のレースを強いられたのも不本意だった。どこからでも動けるレース巧者で勝負根性も抜群。中山芝2000mは脚質的にぴったりで、この馬を負かすのは容易ではないだろう。

 サートゥルナーリアはホープフルSの勝ち馬。これまでレース中にステッキを入れられることなしに3連勝だから、潜在能力は計り知れない。ダノンキングリーは共同通信杯で上がり3F32.9秒をマークしたキレ味が武器。今回は小回りに変わるので、好位の競馬ができるかが鍵になる。

 ファンタジストは10kg増と余裕残しだったスプリングSを2着。控える競馬が形になって2000m克服に自信を深めた。以下、毎日杯の勝ち馬でハナを切ればしぶといランスオブプラーナ、スピードと器用さが武器でいつも人気以上に走るエメラルファイト、弥生賞では荒れた内を通っての4着でまだ見限れないニシノデイジー。

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