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10月14日 京都11R 秋華賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 3歳牝馬路線の最終決戦。小回りで直線が短い京都内回りコースゆえ、かつてはブエナビスタが敗れたり、ジェンティルドンナが苦戦を強いられたり、必ずしも実力馬が力量差を見せつけるとは限らない面がある。1番人気の連対は過去10年で4回止まりで、3番人気が4勝、2番人気も2勝している。思わぬ伏兵の台頭もしばしばで、波乱の余地はけっして小さくない。

1.前走掲示板が最低条件

 過去10年の連対馬20頭のうち19頭は、前走で5着以内に入っていた。さらに1着馬のうち7頭、2着馬のうち6頭は前走でも連対を確保していた。昨年2番人気のファンディーナはローズS6着で秋華賞13着、一昨年2番人気のジュエラーはローズS11着から秋華賞4着、2014年2番人気のレッドリヴェールはローズS6着から秋華賞でも6着。

2.三冠で唯一の小回り決戦

 阪神JF、桜花賞、オークスと、3歳牝馬の重要レースはほとんど直線が長いコースで行われる。馬によっては小回りコースを走るのが初めてというケースさえあり、小回り実績は無視できない要素だ。昨年の勝ち馬ディアドラは中山、札幌の芝2000mを連勝していたし、一昨年の1・2着馬ヴィブロスとパールコードはいずれも中京・中山の小回りの中距離戦に勝ち星があった。2015年2・3着のクイーンズリング、マキシマムドパリ、2014年の勝ち馬ショウナンパンドラ、3着のタガノエトワールも同様。

3.古馬混合戦での経験が活きる

 昨年の勝ち馬ディアドラ、一昨年の勝ち馬ヴィブロス、2015年3着のマキシマムドパリ、2014年の勝ち馬ショウナンパンドラ、2013年2着のスマートレイアー、2012年3着のアロマティコ、2011年の勝ち馬アヴェンチュラ、2着のキョウワジャンヌにはいずれも「前走か前々走で古馬混合のレースを走って勝っていた」という共通点があった。厳しい流れになって古馬混合戦での経験が活きる、というデータ。

 ミッキーチャームは函館での復帰戦を8馬身差で圧勝すると、続く2戦をいずれも3馬身半差で連勝。前走の札幌芝1800m1分46秒5は、クイーンSでも2着に相当する優秀な時計だ。心身に未完成な部分を残している現状だが、ポテンシャルの高さは疑う余地がない。渋った馬場を苦にしないのも強みだ。春の実績馬は強力だが、一角崩し以上の期待を持てる素質馬だ。

 アーモンドアイは牝馬三冠とさらにその先の牡馬トップクラス挑戦まで見越しての復帰戦になる。前走で見せた自在性が身につけば、小回りへの対応も不安材料にはならないだろう。ラッキーライラックは前で競馬ができる器用さが武器で、ここは春の借りを返す最大のチャンスと目される。ただ、中間順調さを欠いたため本番直行になったのは誤算で、仕上がりには注意が必要だ。

 サラキアは夏の上がり馬。小倉での勝利が示すように差し馬ながら小回りコースは苦にしない。以下、ローズSの勝ち馬カンタービレ、関屋記念を勝って臨むプリモシーン、秋華賞2着馬アニメイトバイオの娘パイオニアバイオ、相手なりに走れるしぶとさが強みのダンサール。

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