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12月28日 中山11R ホープフルS(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 同じ中山芝2000mで行われていたオープン特別の名前と同じなのでまぎらわしいが、正確には、阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sの後継という位置づけになる。前身の時代は、翌年のクラシックに直結する2歳戦屈指の重要レースとして知られたが、リニューアル後も日本ダービーと天皇賞(秋)を制覇したレイデオロを輩出。出世レースの伝統は引き継がれた。

1.皐月賞とは別物のスタミナレース

 過去4年間の勝ちタイムはいずれも2分1秒台。一方、良馬場で行われた近年の皐月賞は概ね1分58秒前後で決着している。同じ中山芝2000mで行われる大レースでありながら、求められる才能は異なる。時計がかかってスタミナが要求される傾向はラジオNIKKEI杯の時代から共通で、勝ち馬もロジユニヴァース、エピファネイア、ワンアンドオンリーなど、より長い距離で才能が開花したタイプが多い。

2.差し・追い込み馬が有利

 中山で初年度の2014年は先行馬が1、2着したが、それ以降の3年間で上位3着以内に入った馬は、いずれも差し・追い込み馬だった。昨年から開催が1日後ろにずれた影響もあり、差し・追い込み馬優勢の傾向は今後も続きそうだ。2016年3番人気のサングレーザーは5着、皐月賞で2着したサンリヴァルもこのレースでは4着と、先行タイプは後続の目標にされて厳しい戦いを強いられている。

3.キャリアより素質優先

 過去4年で、前走で新馬・未勝利を勝ったばかりだった馬が、2勝して2着1回、3着3回。また、前々走に勝ち上がった馬は1勝して2着2回、3着1回。この2組で10/12を占める。オープン・重賞で実績を残してきた馬の経験を、キャリアが浅い馬の上昇度が凌駕するケースが目立つ。


 ヴァンドギャルドは東京スポーツ杯2歳Sで、勝ち馬からハナ・頭差の大接戦の3着。先着した2頭が重賞・オープン特別からの臨戦だったのに対して、この馬は9月に新馬を勝って以来の2戦目だった。上昇度を考慮すれば、東スポ杯組でもっとも将来性が高いのはこの馬なのではないか。ゆったり追走して確実に脚を使う馬で、距離延長は好材料。C・デムーロ騎手は継続騎乗2戦目で、仕掛けのタイミングの差で惜敗した前走の悔しさを晴らしたいところだ。

 サートゥルナーリアは兄にリオンディーズとエピファネイアがいて、2歳の大レース向きの血統馬と言える。ここまで2戦2勝でまったく底を見せていないが、時折行きたがる面を見せるようにスピードが勝ったタイプ。前で受ける形でこの条件を押し切れるか、不安も残る。ニシノデイジーは札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを連勝。小回りのスタミナ勝負と長い直線のキレ味比べ、対照的な条件で結果を残しているところが、非凡な能力の証明だろう。前走は馬体重12kg増とお釣りを残した仕上げで、調教の動きからもさらなる上昇が窺える。

 タニノドラマは前走の新馬戦では外々を回りながらしぶとく伸びて差し切り勝ち。長く脚を使えるタイプで、スタミナが問われる流れになれば台頭の余地がある。以下、荒削りながら素質高いアドマイヤジャスタ、レース巧者で安定感あるコスモカレンドゥラ、久々だった京都2歳Sを2着して上昇が見込めるブレイキングドーン。

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